台湾発ライトノベルが日本上陸 1月1日に日本語版を刊行

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 台湾発のライトノベルがいよいよ日本に上陸だ。

 第1回台湾角川ライトノベル大賞・金賞受賞作『華葬伝〜Flower Requiem〜』日本語翻訳版の発売記者会見が16日、出版元となる角川書店で行われた。台湾ライトノベルの翻訳刊行は業界史上初のことだという。
 会見には作者の久遠(くおん)さん、イラストを担当したIzumiさんのほか、株式会社角川書店代表取締役社長の井上伸一郎氏、台湾国際角川書店取締役の施性吉氏が出席し、質疑応答のほか、角川書店のアジア戦略や台湾・中国におけるライトノベル市場の現状が報告された。

 台湾では2003年からライトノベルが出版されはじめ、2005年に『灼眼のシャナ』のテレビアニメの放送に伴い大ブレイク。『灼眼のシャナ』第1巻は台湾だけで4万部を売り上げた。この4万部とは、日本の出版規模に換算すると80万部にのぼる。
 2006年には台湾国際角川書店が「軽小説」と名づけてキャンペーンを展開。2007年以降は大手漫画出版社もライトノベル市場に参入し、ライトノベルの戦国時代を迎えているという。

 今回、翻訳刊行される『華葬伝〜Flower Requiem〜』は2008年に開催された「第一回台湾角川ライトノベル大賞」の金賞受賞作。「台湾角川ライトノベル大賞」は今年まで3回開催されており、台湾発のオリジナルライトノベルのレベルアップに繋がっていると施氏は説明した。

 質疑応答では、作者である久遠さんが、日本での翻訳出版が決まったことをまず家族に報告したといい、「(私は)普段から静かな性格なので、この喜ばしいニュースを聞いたときに、家族のほうが余計に喜んでくれたように思います」と語った。
 また、Izumiさんは、日本の漫画作品では藤田和日郎氏に影響を受けたとコメント。「藤田先生の『からくりサーカス』にある、“進化の反対の言葉は無変化”という台詞に啓発されました。それにより、進化を求めるということを念頭に置いてやっています」と話した。

 『華葬伝〜Flower Requiem〜』は角川ビーンズ文庫から2011年1月1日、上下巻で発売予定。翻訳者は根木佳子さん。税込み価格は上巻が540円、下巻が520円。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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