朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第135回目のテーマは「KAGEROU」だ。

 ポプラ社小説大賞を受賞した水嶋ヒロ氏の『KAGEROU』のAMAZONレビューが炎上している。内容は全てこの一言。「つまらないのに何故大賞」というものである。イケメンで嫁が可愛くて文才まであると評されていたものの、そうしたことへのやっかみというレベルではない怒りがレビューから感じられた。

 「内容が薄い」「ギャグがつまらない」「小説を書きたいという衝動だけで書いた駄作」「商業レベルでは到底あり得ない」「文字数が圧倒的に少ない」「文才が無い」と言う内容に対する酷評から、「ポプラ社は信用出来ない」「ポプラ社は儲けるためなら何でも売るのか」「出版社の誇りはないのか」といった出版社への憤り、果てには「レビューが面白い」「レビューに文才を感じた」というこうした炎上でありがちな決まり言葉まで飛び交っていた。

 ケータイ小説「恋空」に対してもこのような酷評が多く見られたし、表紙の装丁だけは格好良いとされた「リアル鬼ごっこ」もまた文章表現の拙さが激しく酷評されていたことを想起する。このような冒険的と見せかけた冒涜的作品らの批判に対して、日本人はエネルギーを使う傾向にあるようだ。

 批判にエネルギーを使うというのは、実際日本人男性の特徴であると感じている。日本人女性は基本的に物事を褒めることが上手だ。よって、今回のレビューは男性が爆発した結果だと言えるのかも知れない。

 これはブラックジャックのあのエピソードをきけば納得していただけるだろう。ブラックジャックが連載している際、人気投票ではランキング最下位であった。編集部としてはまったく人気のない作品であるという認識であったという。

 しかし、あるとき、手塚治虫氏がどうしてもブラックジャックを一週休むことになった。編集部は誰も見ていないマンガだから大丈夫だろうと以前掲載したタイトルを再掲載した。すると「何故、ブラックジャックが以前に掲載されていた作品なのか」と批判の手紙や電話が大量に寄せられたのだという。

 日本人男性はこのような特徴がある。褒めることは自分の心の中だけであるが、批判の際には全力を投じるのである。これは安易に人を褒めることが軟派で恥じであると感じる文化が残っているからなのかもしれない。

 逆に女性が褒めることにエネルギーを投じるのはジャンプのランキングを握っているのが女子である事実や、戦国BASARA関連のイベントの為にあちらこちらを動き回る女子を見れば一目瞭然であろう。

 つまり、文化の振興能力を担っているのは女性であり、文化の自浄能力を担っているのは男性なのである。今回のKAGEROUはその男性の自浄能力が激しく発揮されたということなのであろう。

 ポプラ社はきちんとしたアンサーを出さねばならない。そうしなければポプラ社の出版社としての信用が復活することは無い。こうなるとポプラ社の出版物は売れなくなり、そこに帰属している作家たちは他の出版社へとうつっていくことになる。

 出版社にとって読者の信用を失うことは死を意味しているのだ。これを誤魔化し有耶無耶にしようというのであれば、それは読者を舐めきっている行為である。きちんとした対応をしていただきたいものである。


*********************************************
日々命題 バックナンバー
第130回「流行語大賞」
第131回「鈴木宗男氏 実刑」
第132回「天下一品」
第133回「戦国甲冑をつくる」
第134回「アラキドン酸」

■関連記事
イカ娘が願いを叶えるでゲソ!つ(お守り)
「アガレスト戦記」などで有名な平野克幸の画集が29日に発売
「テイルズオブエクシリア」サイトがオープン!テーマソング担当は浜崎あゆみ
絵が描けなくても漫画がつくれる!「コミPo!」本日発売
【iPhone】ラブプラスがバージョンアップ!【ラブプラス】