アウディ、フラッグシップモデル「A8」をフルモデルチェンジ【ニュース・トピックス:アウディ】

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コンセプトは「The Art of Progress(アート・オブ・プログレス:革新の美学)」

 アウディ ジャパンは、最上級セダン「Audi A8」をフルモデルチェンジし、12月15日より販売を開始する。「The Art of Progress(アート・オブ・プログレス:革新の美学)」をコンセプトに掲げ、デザインや最新のテクノロジーを武器にライバルの「メルセデスベンツ Sクラス」や「BMW 7シリーズ」、「レクサス LS」など世界の強豪に挑む。

 新型 Audi A8のラインナップは、V8 4.2リッター ガソリン直噴FSIエンジンと、V6 3.0リッタースーパーチャージャーTFSIエンジンの2機種。前車にはロングホイールベース版も設定され、全部で3つのモデル構成となる。4.2リッター車は従来型から細部に渡り改良を加え、22馬力の出力向上と約26%もの燃費改善を図り、8.3km/L(10・15モード)をマークする。いっぽう、従来のV6 3.2リッターからダウンサイジングしながら、30馬力の出力向上と約15%の燃費改善を図った新型の3.0リッター車は、9.2km/L(同上)とさらに良好な燃費を実現した。組み合わされるトランスミッションは新開発8速AT「ティプトロニック」。駆動方式はおなじみのフルタイム4WD「quattro(クワトロ)」のみの設定だ。

 従来のA8同様に、ボディには軽量かつ高剛性で衝突安全性にも優れるアルミニウム製「ASF(アウディ スペース フレーム)」を採用。従来型に比べさらに強度を高め、部材の薄肉化による更なる軽量化を図ると共に、Bピラー周辺に超高張力鋼板(スチール)を採用したハイブリッド構造とし、側面衝突性能を高めるなどした。
 ハンドリングや走りの面では、車高や減衰力の調整を図るアダプティブエアサスペンションと、エンジンやサスペンション設定、パワーステアリングのアシスト量などを任意で調整できる「アウディ ドライブセレクト」を標準装備し、乗り心地と俊敏な走りを両立させた。また安全技術「アウディプレゼンス」も標準採用した。これはESPのセンサー情報から事故の危険を察知すると瞬時に乗員を守ろうとするもの。さらに車間の自動調整や車線逸脱を警告する機能、暗視カメラ機能などもオプションなどで用意され、事故を未然に防ぐ。

指でなぞって文字を認識する「タッチパット」を採用

 より豪華さを増したインテリアにはLEDアンビエンスライトを採用し、光による演出を加えた。またカーナビやAV機能などを統合した「MMI(マルチメディアインターフェイス)」に、新たに音声認識機能や、指でなぞりひらがなやアルファベットを認識させるタッチパットを装備し、さらに直感的な操作を可能とした。またバング&オルフセン製のアドバンスドサウンドシステムも設定する。なお欧州仕様に搭載されている携帯端末による通信機能や車内の無線LANなどは日本仕様には装備されていない。
 新型「Audi A8」の価格は、「A8 3.0TFSI quattro」が945.0万円、「A8 4.2FSI quattro」が1160.0万円、「A8L 4.2FSI quattro」(ロングホイールベース版)が1290.0万円となっている[消費税込み]。

代表グレードアウディ A8 4.2FSI quattro[4WD]
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)5145x1950x1465mm
車両重量[kg]1940kg
総排気量[cc]4163cc
最高出力[ps(kw)/rpm]372ps(273kW)/6800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]45.4kg-m(445N・m)/3500rpm
トランスミッションティプトロニック 電子制御8速AT
10・15モード燃費[km/L]8.3km/L
定員[人]5人
消費税込価格[万円]1160.0万円
発売日2010/12/15

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