のりピー自叙伝に厳しい評価

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 12月前半、最も話題をさらった本はまさしく俳優・水嶋ヒロさんが本名の斎藤智裕名義で執筆した『KAGEROU』(ポプラ社)だと思いますが、それに劣らず注目を浴びたのが、元女優の酒井法子さんが執筆した『贖罪』(朝日新聞出版/刊)です。

 12月3日の刊行以来、幾度となく報道媒体で取り上げられていますが、紀伊國屋書店発表のランキング(2010年12月6日〜12日集計)では12位、12月14日現在のジュンク堂「新刊・ベストセラー」ランキングでは15位と、売れてはいるものの大ヒットしている、とまでは言えない印象です。

 その理由について書店関係者に話をうかがったところ「話題性は高いけれど、やはり印象もあるし、(フェアなど)大々的に展開しにくいところはあると思います。もちろん平積みだけでも売れるとは思いますが…」という見解を語ってくれました。
 また、ネット上では読者から「本当に反省しているのか?」「言い訳がましい」といった声があがっており、インターネット通販サイト「Amazon」の本書のユーザー平均評価は星2つ、14日午後4時現在で45件のレビューがついていますが、内の26人が☆1つと評価しています。

 確かに本書を読んでみると、「言い訳」と解釈できてしまうことは否めず、回想が中心なので全体的にあっさりしたイメージを持ってしまいます。しかし、これは“自叙伝”という本の性質上、仕方のないことかも知れません。

 12月5日に放送された「サンデージャポン」(テレビ朝日系)でテリー伊藤さんが痛烈に本書を批判したことも話題となりましたし、また、読者からの反応も今のところなかなか芳しいものではありません。
 しかし、「贖罪」という言葉の意味の通り、こうした批判も真摯に受け止める覚悟での出版であって欲しいです。
(新刊JP編集部)

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