セリエAで首位に立つミランのGKクリスティアン・アッビアーティが13日、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで次のように語った。

「このアドバンテージで首位に立っていることはうれしい。でも、僕らはまだ何も勝ち取っていないんだ。結果を残し続けなければいけない。土曜にもローマとの非常に難しい一戦がある。直接のライバルだし、絶対にやられてはいけない。このまま、できるだけ勝ち点を積み重ねていかなければならないんだ。ローマは偉大なチームで、素晴らしい選手たちがいる。(ジェレミー・)メネスと(マルコ・)ボッリエッロが特に好調だね。ただ、僕も勝ち点3を獲得し、ポジティブに2010年を終えたい」

「ユヴェントス、ラツィオ、ナポリ…どこがミランの対抗馬かって? 僕は、インテルだと思う。その上で、ほかのチームたちもいるね。インテルはあまりに多くの負傷者が出て、ひどい時期を過ごしているけど、いずれにしても非常に強いグループだと思うんだ。彼らが3つのタイトルを獲得してから、まだ半年も過ぎていないんだよ。だから、スクデットを狙うチームから彼らは外せない」

また、アッビアーティはマッシミリアーノ・アッレグリ監督の手腕について、「彼は勇気ある選択をした。それは間違いない。監督は若い指揮官で、グループの一員なんだ。ミニゲームでは僕らと一緒にプレーもする。年上のチームメートみたいだよ」とコメント。代表入りの可能性については、次のように語った。

「自分がイタリア最高のGKだとは感じていない。代表入りに何が足りないか? 候補者が多すぎるよ。みんな代表には行きたいけど、僕は(代表の)GKは(ジャンルイジ・)ブッフォンしかいないと思う。(チェーザレ・)プランデッリ監督が(エミリアーノ・)ヴィヴィアーノや(アントニオ・)ミランテ、(ジャンルカ・)クルチ、(サルヴァトーレ・)シリグといった若手に期待しているのは良いことだね」

一方で、FWズラタン・イブラヒモビッチとFWロナウジーニョについては、このようにコメントしている。

「イブラは間違いなくチームの強みで、さらにカリスマ性を身につけたようだね。よりリーダーらしくなった。これが僕らにとっても彼にとっても助けになるのは確実だ。ロナウジーニョは冷静にベンチを受け入れている。彼のような優れた選手がベンチにいるのは、確かに不思議なことだけど、よく振る舞っているよ。チームを助けている。ゴールを決めたときに、ベンチから真っ先に立ちあがって声援を送るのが彼なんだ。気分は良くないはずだし、苦しんでいるだろうけど、本当に彼はよく振る舞っている」

最後に、アッビアーティは2011年に向けて、「勝ちたい。スクデットだろうが、チャンピオンズリーグだろうが、それは重要じゃないよ。大切なのは、再び勝利を手にすることなんだ」と語った。

なお、ミランは12日のボローニャ戦で負傷したMFジェンナーロ・ガットゥーゾとDFジャンルカ・ザンブロッタが検査を受けている。ガットゥーゾは右ももの軽い肉離れで、全治7〜10日。左ひざを痛めたザンブロッタも、じん帯や半月板の損傷は見られず、全治10〜15日と診断された。また、DFチアゴ・シウバも12日にひざの手術を受けている。