2010年新入社員は仕事に前向きで、能力主義志向が復活――こんな結果が、財団法人日本生産性本部が、2010年に実施した新入社員研修等への参加者を対象として実施し、このほど取りまとめた意識調査で分かった(有効回答数317件)。

 調査によると、「入社前に描いていたイメージと現在(配属後)の状況を比較」し、「期待以下」、「期待通り」、「期待以上」の三者択一の質問をしたところ、職場の人間関係の良さを「期待以上」とする回答が過去最高(46.0%)となった。また、「期待通り」とする回答を合わせると91.4%となり、初めて90%を超えている。

 自身のキャリアプランについて聞いた質問では、「自分のキャリアプランに反する仕事を、がまんして続けるのは無意味だ」に対し、「そう思わない」とする回答が06年の設問開始以来、秋の調査では過去最高の74.4%となっており、社内での与えられた仕事をがまんしてでも前向きに取り組もうとする様子がうかがえる。

 一方で、「将来への自分のキャリアプランを考える上では、社内で出世するより、自分で起業して独立したい」に対し、「そう思わない」とする回答も秋の調査では過去最高(83.4%)となり、安定志向も同時に進んでいるようだ。

 給料の決め方に関しては、「各人の業績や能力が大きく影響する給与システム」を希望する回答が秋の調査では05 年からの減少傾向から一転、6年ぶりに58.3%に増加に転じた。また、昇格に関しても「仕事を通して発揮した能力をもとにして評価が決まり、同期入社でも昇格に差が付くような職場」を希望する回答が4年ぶりに65.8%と増加し、「能力主義志向」が復活している。

新入社員の意識 「デートより残業」過去最高
「管理職になりたい」が過去最高、「理想の年収」は過去最低
第1志望の会社に入社できた新入社員が6年ぶりに減少、「今の会社に一生勤めたい」は過去最高

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