クラブ・ワールドカップ準決勝を目前に控えるインテル。FWサミュエル・エトーはMFデヤン・スタンコビッチが3ゴールを決め、インテルが大会を制することに自信があるのかもしれない。スタンコビッチが『インテル・チャンネル』のインタビューに応じている際、エトーは画面に割り込んで、「ドラゴ(スタンコビッチの愛称)、3ゴールを決めろよ。それでオレたちは優勝だ」と叫んだ。スタンコビッチは笑って、インタビューを受け続けた。

少なくとも公式チャンネルの映像を見る限り、インテル内にはリラックスした雰囲気が漂い、練習も明るいムードで行われたようだ。その様子について、スタンコビッチは「僕らがピッチで一緒になって、もう100日が過ぎているからね。ここ2回のトレーニングに僕らは満足しているよ」とコメント。「練習前に冗談を言い合っていたんだ。全員一緒に練習できたのは、ずいぶん久しぶりのことだからね」と続けた。

このポジティブな雰囲気が、シーズン序盤のあらゆる問題を忘れ去るのに役立つかもしれない。また、朗報なのはケガ人が戻ってきたというだけではない。スタンコビッチは「全員が練習できるときは、全員に改善したいという意欲がある。インテンシティや集中力が増すんだ」と説明する。世界一のタイトルを獲得したいという想いも助けになっているようだ。スタンコビッチは「ミラノで飛行機に乗ったとき、きっとその少し前から、僕らはこの大会に集中しているんだ」とつけ加えている。

集中する一方で、息抜きの時間も必要だろう。インテルはこの日午前の練習後、選手たちに自由時間を与えた。一部の選手たちはドバイへ向かい、ほかの選手たちはショッピングを楽しんでいる。13日にはアジア王者・城南との準決勝に向けて2部練習が行われる予定だ。