朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第133回目のテーマは「戦国甲冑をつくる」だ。

 デアゴスティーニ・ジャパンが新シリーズを創刊することを発表した。気になる題名は「週刊 戦国甲冑をつくる」である。来年2011年1月18日に発売されるとのことである。モデルとされる甲冑は奥州筆頭伊達政宗公の黒漆五枚胴具足だとされている。ちなみに大きさは2分の1スケールだ。

 全55号であり、創刊号790円。それ以降は1990円となっている。全てを揃えると10万8250円になる。デアゴスティーニの週刊シリーズを完走すると10万円越えするのは珍しい話ではなく、今回もまたそのような形になっているようだ。

 息の長いシリーズものであるために、「デアゴスティーニを完走したやつっているのか」というのは度々挙がる話題だ。しかし、実際にしている人は少数ながら居るようだ。最初の創刊号だけ安く売り出し、かつ宣伝にも力を入れる。その中で、全国展開で売り出すのはシリーズの前半であり、中盤に差し掛かると徐々に店頭販売の数を減らし定期購読をしてもらうようにしているとのことだ。

 この事に関しては、一度週刊少年ジャンプの”こちら葛飾区亀有公園前派出所”(通称:こち亀)にて取り上げられたことがある。そうして定期購読に読者を絞っていくことによって無駄な印刷などを無くしコストを徹底的に絞って利益を上げているのだそうだ。

 まずは大規模に販売し、それから必要な人間にだけ売り込んでいくというその商法は、確かに賢いやり口であると感心させられる。しかも、その売り出すタイトルが基本的にニッチである。他では手に入らない切り口であるからこそ、シリーズを定期購読する顧客を捕まえることが出来るのであろう。

 チェーン系列の販売が激しくなり、文化の大衆化が著しくなっている。文化の大衆化とは、誰でも愉しめる文化というものである。しかし、それでは物足りないという人は確実に存在しているのだ。

 J-POPやウレ専の曲を聴いても何とも想わない。だからV系やアニソンなどサブカルチャーに突っ走っていく人びとがいるわけだ。そうしたニッチな人びとを如何に顧客とするのか。それがこれからの商売において考えなければならないことの重大なひとつであろう。

 何故ならば若者のTV離れが激しいからである。マスメディアから脱却した若者が増えつつある。彼らは全てがニッチなのだ。細分化された文化の中で息づいているのである。これは即ち大衆文化路線での販売商戦を継続し続ければ、逆にそれがニッチ産業になるかもしれないという可能性を秘めているということである。

 メディアの発達によって、人びとは己の本当に好きなものを見つけられる時代がやって来た。娯楽を商売とするのであれば、この文化の変わり目にいち早く対応することが求められる。そうしなければ生き延びていくことは出来なくなってしまうのである。

 大衆に対してブームを仕掛け、膨大な利益を上げられる時代は終わりを迎えつつある。これからは狭く小さなコミュニティであっても、そのかゆいところに手が届くきめ細やかな販売路線で末永く愛されていく商法を編み出すことが必要になってくるのではないだろうか。

 もし、そうなっていけば、文化はさらに細分化され、その細分化された文化が大きく大きく育っていくということもあり得る。ヲタク文化が受け入れられつつあるヨーロッパやアメリカから、そのニッチ産業の商品を目当てに観光客としてやってくる可能性はないということはないのである。

 そうして、外国人観光客を呼び込むことが出来れば、日本全体の景気回復にも繋がっていく。サブカルチャーが日本の経済を救うということは夢物語ではないのだ。都知事には今一度そうしたことを御一考していただきたいところだ。


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日々命題 バックナンバー
第128回「坂本龍馬」
第129回「ウィキリークス 25万件流出」
第130回「流行語大賞」
第131回「鈴木宗男氏 実刑」
第132回「天下一品」

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