■第7試合 ウェルター級/5分3R
チアゴ・アウベス(ブラジル)
Def.3R終了/判定
ジョン・ハワード(米国)

ハワードの左に、右ローを伸ばすアウベス。右ストレートから距離を詰めて左フックをヒットさせ、ハワードのダブルレッグをしっかりと切ると、強烈なパンチを放っていく。距離が縮まると、自ら組みついて後方にハワードを投げ捨てるアウベスは、ハーフからパウンドを落す。

腰を押し、隙間を作ってヒールホールドを狙ったハワードに対し、アウベスは冷静に体を捻り、続くスイープ狙いにもバランスをキープして、スタンドへ戻る。ハワードの細かいフックに対し、アウベスは右ローから思い切り左を伸ばす。

ハワードの前蹴りを見切り、さらに右を伸ばすと、アウベスは右ローから組みついてヒザを連続で蹴り上げる。スピード+パワーがかみ合ったアウベスの攻撃を受けてなお、拳を振り回すハワードだが、早くも息が上がっている。ハワードが組みつき、腰をコントロールするも、アウベスはすぐに差し返し、首相撲から再び距離を取る。

左ローからの左ストレートは届かなかったアウベスだが、直後に右ローを思い切り蹴り込む。それでも戦意を持ち続け、拳を返すハワード。モントリオールのファンが大きな声援を送る初回が終わった。

2R、慎重に攻め時をうかがうアウベス。終盤のハワードの頑張りには、やや注意深くなっても致し方ないところだ。アウベスの左ジャブに、ローを合わせたハワードはさらに左右のフックを放っていく。

流れがハワードへ向こうとするのを遮断するのは、やはりアウベスのローキックだ。前足をインサイド、アウトサイドと蹴られて、踏み込みが甘くなる。と、左ハイを放ったアウベスが、腰高になったハワードにダブルレッグを決める。

GSPばりの攻撃を見せたアウベスは、ガードを取ったハワードにワキを差させず、トップをキープする。意外なほど巧みなガードワークを駆使するハワードに、それ以上のポジションの進展は見られないが、コツコツとパウンド、エルボーを落とすアウベスが2Rもリードし続けた。

最終回、アウトサイドの右ローで先手を打ったアウベス。ハワードの右ローにパンチを合わせて、バランスを崩す。手詰まりとなるハワードは組みつくが、ケージに押し込むだけでテイクダウンには至らない。ローからミドル、左フックを間断なく攻め続けるアウベスは、フルパワーではなくややスコアキープを心掛けたかのような攻撃だ。

後ろにさがりながら、前に出てくるハワードを待ち受けていたアウベスの左がクリーンヒット。一瞬、尻もちをついたハワードはすぐに立ち上がるが、有効な攻撃手段はない。残り2分を切り、ハワードの前進をローで止め、さらにパンチを打ち込むという展開が続く。

パンチを出し続けるハワードだが、踏み込みがなく大振り気味のパンチではアウベスを捉えることは難しい。しっかりとハワードの攻撃を見切り、ジャッジにポイントをつけるに十分なクレバーなアタックを仕掛けたアウベスは、最後の仕上げにファンが納得する勢いのあるパンチを打ち込み、パーフェクト・ゲームといえる3Rを戦い終えた。

「もの凄くハッピーだ。ATTのハードトレーニングを積んできた。この試合は最初から楽しみにしてきた。2度目のチャンスを与えてくれたUFCに感謝する」、意気揚々のコメントとともにチアゴ・アウベスが復活した。