日本能率協会は「2010年度(第23回)能力開発優秀企業賞」を発表した。本賞に、あいおいニッセイ同和損害保険、特別賞に、エイチシーエル・ジャパンと富士通が選ばれた。

 能力開発優秀企業賞は1988年に創設され、毎年、能力開発における優秀なモデル企業を表彰している。全社的な能力開発活動の取り組みや特定のプログラムやシステムを、?戦略性?システム性?効果性?風土性の視点から審査する。特別賞は本賞の受賞基準とは異なる枠組みで捉える事例と判断され、審査委員からの推薦にもとづき審査委員会が承認した場合に授賞する。

 受賞3社のテーマと受賞理由(推薦理由)は次の通り。

◆あいおいニッセイ同和損害保険「お客様に一番身近な保険会社の実現」に向けた本気の人財育成-激変する環境に勝ち抜く全社員の品質向上を求めて」
・能力開発に対する姿勢が貫かれていると同時に、歴史を踏まえ、自社を取り巻く経営環境を的確に捉え、自社の強みを活かす能力開発活動が展開されている。
・顧客視点での業務遂行に向けた能力開発活動に対する戦略性、システム性、効果性、風土性がそれぞれに高いレベルで実践されており、社員の意欲も高い。
・「お客様に一番身近」ということを体現する優秀事例として高い評価を受け、本賞受賞となった。

◆エイチシーエル・ジャパン「従業員第一、顧客第二主義-人材の自立を育む企業風土と経営哲学」
・同社の人事制度、能力開発制度はグローバル共通のものをほぼそのまま日本法人でも適用しているが、それは日本的経営も参考にした、従業員中心の深く強い経営理念に裏打ちされたものになっている。
・日本法人といえども国籍を問わず、「自立性」に重きをおいた人材育成を行う一方、社内会議を日本語で行うなど目的に応じたローカライズがなされている。
・多様な人材と自立的な人材を前提とした同社の人事・能力開発モデルは、グローバル競争で悩む日本企業へ新たな視点を与えると考え、広く産業界に紹介したい。

◆富士通「変革と勇気-企業革新(フィールド・イノベーション)を担う人材育成プログラム」
・「お客様システムを作りっぱなしにしない」というトップの強い意思と経営戦略のもと、強い熱意でフィールド・イノベータの育成にチャレンジしており、今後の躍進が大いに期待される。
・あらゆる部門の幹部社員を対象とする当活動であるが、そこから生まれる自由な思考法が、社内外に勇気をもたらすメッセージとなり変革に寄与していることを、広く産業界に紹介したい。

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