韓国では、2022年のサッカー・ワールドカップの招致に失敗したことについて、「日本が支持しなかったことが決定的な原因だった」との主張が出はじめた。すでに脱落していた日本が、3回目の投票で韓国を支持しなかったためという。

 投票したのはFAFAの理事22人。2022年大会の立候補国5カ国について、過半数の票を獲得する国が決まるまで、投票のたびに票が最も少なかった国をふるい落とす方式で選んだ。4回目の投票で開催国はカタールに決まった。

 1回目の投票ではオーストラリアが、2回目の投票では日本が脱落した。韓国は3回目の投票で脱落。そのため、2回目の投票で日本に投票した理事が、3回目の投票で韓国を選ばなかった理由に、関心が集まった。

 韓国メディアは、「日本は結局、韓国の単独開催を支持しなかった可能性が高い」と主張。FIFA理事に対して日本が「韓国支持」を訴えなかったことで、「2回目の投票における日本への2票が、3回目の投票で韓国に向かわず、カタールと米国に流れた」ことが、韓国脱落の最大の要因との見方を示した。

 韓国で開催されれば、ワールドカップ期間中に日本を訪れる観光客も増加するなどで「日本も間接的に利益を得られるはずだった」、「日本は実利よりも韓国に単独を開催させない『最後のプライド』を優先した」と分析した。

 一方で、日本と韓国が“共倒れ”になった理由として、02年の日韓共催から間隔が短かったことや、最終プレゼンテーションがともに不評だったことに加え、「日韓両国の宿敵関係が不利に働いたと」の指摘もある。(編集担当:金志秀)



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