日本一社員が“快適”な会社とは?

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 こんな会社で働いてみたい、と思ってしまう一冊だ。
 『日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方』(ソフトバンククリエイティブ/刊)の著者である山本敏行氏は中小企業の経営のIT化を支援するEC studioの代表を務めている。このEC studio、2年連続で社員満足度NO.1企業として認定されているのだが、一風、どころかあまりにも風変わりな会社なのだ。

 その具体例としてまず取り上げたいのが、社員のモチベーションを上げるための様々な制度だ。社員が気軽に上司をランチに誘い、その費用を会社が支給する「ランチトーク制度」や、実家が遠方にある社員が帰省しやすくするために交通の一部を支給する「ゴーホーム制度」が代表的である。このほかにも、社員のパートナーの誕生日(EC studioの飲み会に参加したことのある人に限る)には食事代を支給する「バースデー制度」、年4回の10日間の休暇など、社員がプライベートを充実させることによって仕事へのモチベーションが上がるよう配慮された制度が、この会社には数多く存在する。ここまで社員を大事にしている会社がどれだけあるだろうか。

 風変わりな点はそこだけではない、EC studioには“しないこと14カ条”などがあり「株式公開をしない」「インターネットを活用できないことはしない」などがあるのだが、なかでも目を引くのは「会社規模を追求しない」というもの。会社はあくまでも人生を良くするための手段であり、会社規模が大きくなるほどリスクも大きくなるということで売上の上限を14億と決めているそうだ。繰り返すが売上目標ではなく、「売上上限」だ。そんな会社は聞いたことがない。

 『日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方』には、EC studioで導入されているユニークな制度や理念の数々が紹介されて、本書の書評が掲載された某ブログでも評判になっていた。

 社員の離職率が高いことに悩む経営者・管理職、または楽しく仕事をしたいが自分と周りをどう変えればいいのかわからないビジネスパーソンに大きなヒントを与えてくれる一冊である。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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