ブックス ルーエ 花本武さんに聞く『私のフロア(お店)では今年、こんな本が売れた! 2010年売れた3冊』
 世の中にはあんな本やこんな本、いろんな本がある。そのテーマも十人十色。「感動したい本が読みたい!」「思いっきり怖い本を味わいたい」と思っても、 どんな本を選べばいいのか分からない! とお悩みの方も多いはずでは?
 そんなときにあなたの味方になるのが書店員さんたちだ。本のソムリエ、コンシェルジュとしてあなたを本の世界に誘ってくれる書店員さんたち。
 そんな彼らに、テーマごとにお勧めしたい本を3冊答えてもらうのが毎週水曜日に配信する、この「わたしの3冊」だ。【「わたしの3冊」バックナンバーはこちらから】

 12月のテーマは『私のフロア(お店)では今年、こんな本が売れた 2010年売れた3冊』。書店員さんに今年担当しているフロア(お店)で評判の良かった本を紹介して頂く。
 今回は吉祥寺の名物書店、ブックスルーエの花本武さんに登場してもらった。


◆『100+1 ERIKAS』

著者:タナカノリユキ、出演:沢尻 エリカ
出版社:朝日出版社
定価(税込み):2940円

毎度お騒がせエリカ様ですが、ぼくは好きでも嫌いでもなく、どちらかと言えば好きです。
いい娘だとおもいますよ。ただ少し人よりも過剰に自分に正直なだけで。アイドルの範疇にいた人がだんだん女優という看板を掲げるようになるのは、よくあることです。神田うのや叶姉妹みたいによくわからない看板を掲げる人もいます。エリカ様はその分岐点のようなポジショニングをとりながら、この『100+1ERIKAS』で高らかに宣言している。あたしはクリエーターのミューズなのだと。
この写真集は稀代のクリエーター、タナカノリユキの美術作品がもとになっています。エリカ様にアナログなやり方で100種類のコスプレをさせて撮りたくった世にも珍なる記録。このプロジェクトが凄いのは、人気絶頂期にあるタレントの拘束時間をばっちり確保したことです。CGでも近いことができるはずですが、しない。
この本をタレント写真集コーナーで売るのは、なんとなくお気の毒なので、芸術書扱いにいたしましょう。

◆『SCHOOLGIRL COMPLEX』

著者:青山裕企
出版社:イースト・プレス
定価(税込み):1880円

100冊以上売れてます。よもやこんなに反応があるとは…。
ぼくにとってはドストレートにツボを突かれて胸ズッキュンでぞわっとしたのですが、あくまで個人的な印象にすぎないさ、公私混同したくないぜ、とこの女学生趣味丸出しの写真集とは距離を置いて冷静に観察してたのですが、次第にこんなにいたのか!わが同志たちよ!!とおもうに至りました。
制服という記号を纏った彼女たちのパーソナリティは、写真に写らない。記号の羅列だ。表情という情報をとっぱらったという小さな工夫がこれほどの異化効果を生むことに注意を払ってほしい。とかいう話はどーでもよくて、この写真集はヌケま(以下、編集部の方でカット致しました)

◆『川島海荷写真集「from Umi」』

著者:渡辺達生
出版社:集英社
定価(税込み):1995円

『私の優しくない先輩』という映画をうっかり観てしまって、すっかり虜になってしまったというわけですが、そういう方はけっこういらしたようで、めっぽう売れました。
映画においては、終始グラビア用のキメ顔なままでの演技にいろいろな意見があったようですが、それがサービスってものなんじゃないでしょうか。
美少女は日々進化するといいます。(いいますか?)この写真集での海荷は、もうこの世界には存在しない。それは絶望ではなく、まぎれもない希望。愛する人には日々出会い続けなければならない。そんな壮大な考えに想いを馳せさせてくれる写真集です。

◇   ◇   ◇

【今回の書店】
ブックス ルーエ

昭和11年創業以来、吉祥寺の街と共に歩んできた「ルーエ」。吉祥寺の名物書店として有名です。書棚を見るとバラエティ豊かな書籍が並んでおり、立ち寄って眺めるだけでも楽しい書店です。
今回3冊を選んでくださった花本さんは2F(文庫・新書・学習参考書・児童書)担当。ですが、文庫や新書に捉われないユニークなフェアを展開し、フリーペーパー「ルーエの伝言」の編集を担当するなど、活発に活動されています。隠れファンも多いとか…?

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-3
TEL:0422-22-5677

■アクセス
吉祥寺駅中央口から徒歩2分(中央口正面のサンロード商店街を直進、進行方向右手)

■営業時間
AM9:00〜PM10:30

■ウェブサイト
http://www.books-ruhe.co.jp/index.htm


【関連記事】  元記事はこちらから
BOOKSルーエ 花本武さんに聞く『これであなたもモテモテ!? 持ち歩いているだけでカッコよく見える3冊』
青山ブックセンター 六本木店 間室道子さんに聞く『これだけは読んでおきたいSF小説』
出稼ぎに行ってしまった年収29万円の貧乏社長の“その後”
会話の間が持たない人のための3つの方法

【新刊JP注目コンテンツ】
書店員が3冊のお勧め本を紹介!「ブクナビ」
新刊JP就職活動特集!