もしソウルで北朝鮮の攻撃にあったら…ここに逃げろ!

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北朝鮮の砲撃で緊張高まる朝鮮半島。韓国に旅行、出張、留学などで滞在している時に、北朝鮮から攻撃を受けたらどこに退避したらいいのだろうか?

現在、ソウル市、京畿道(キョンギド)、仁川市(インチョンシ)など首都圏には、8941カ所の退避施設がある。収容比率はソウル市3919カ所(人口対比266%)、京畿道3862カ所(185%)、仁川1160カ所(179%)で、首都圏の人口を十分に退避させるスペースを確保している。

問題は退避施設のレベル。韓国はその機能に応じて1〜4等級に分類している。

核兵器の直撃をのぞく、化学兵器などの武器攻撃から身を守ることができるのは1等級施設。今のところ韓国全土に11カ所しかなく、ソウルには新庁舎に1カ所あるだけ。主要人員もすべて合わせてたったの1万2千人なため、一般人の出入りは禁止だ。

私たち一般人は、2等級以下の退避施設を利用するしかない。2等級は高層ビルの地下2階以下の空間、地下鉄、トンネルなど。3等級は多層建築物の地下階、地下車道(歩道)。4等級は1、2階建ての一軒家などの地下階だ。ソウルはすべての地下鉄の駅が退避施設になるため、いざとなったら近くの地下鉄に逃げ込むのが一番のようだ。

2等級以下の退避施設の能力だが、ある程度の爆撃には絶えられても、化学兵器から身を守ることはできない。もし北朝鮮が化学兵器を用いた場合は、なす術がないようだ。

ちなみに、23日に北朝鮮からの砲撃を受けた韓国の延坪(ヨンピョン)島の場合、退避施設は19カ所あるが、収容人数は760人で島民1700人の半分にも満たない。今回の砲撃を受け、住民の間からは「今ある施設も40年前のもの。家にいるほうがまし」「いいかげん退避施設を新築してくれ」と怒りの声が上がった。


参照:ソウルに砲弾落ちれたら「ここ」に待避! - TYNニュース
参照:首都圏に北朝鮮の砲弾が落ちたら、どこに退避したらいいのか? - 朝鮮日報
参照:延坪島住民たち怒り「待避所作ってくれ」…政府側は8年間黙殺 - Myスターニュース

(文:林由美)

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