テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より


ということでラーメンの話をします。


ちょうど今日ね、ラーメン屋に行ったんですよ。つけめんが美味しいと評判のお店に。

入ると元気いっぱいの店員が8人くらいいて、いっせいに「らっしゃーせ!」ってすごい大声で叫んでくるんです。ちなみにオッサンが一人でやってるみたいな、そういう昔ながらの店ではなくて、今どきのラーメン屋です。店員が全員黒いTシャツ着てて、背中に白い筆で文字書いてる感じのって言えば伝わるかな。


まあ、それはいいですよ、うん。


で、店員の大声にびびりながら食券を買ってカウンター席に着くと、すぐに店員が食券を取りにきて「あざッす! つけめん一つですねッ!」ってこれまたどんな声帯してるんだって思うほどのデカい声で確認してくるんです。そしたら奥にいる他の店員が「おいッす! つけめんひとつ!」で呼応。すごいわー。なんだろ、この統率された感じ。マーチングバンドとかやったらいいんじゃないかな。


そんなこんなで、つけめんを待ちつつ、文庫本を読み始めたんです。

そしたら2、3分経ったくらいかな、さっきの店員がつかつかつかって僕の前に歩いてきて、さっきのさらに倍くらいの声で、


「すんません! つけめんなんですが、茹でに少々お時間かかりまして! 他のお客様とお出しする順番が前後してしまうんですが、宜しいですかッ!?」

「ッ!? え? あ、は、はい……」


つけめんが遅れるのは別にぜんぜん問題じゃないし、驚くほどのことではないんだけど、むしろ、なんだろう、あなたのその声の音量にぼくは驚きました。いや、目の前じゃん。ぼくとあなたの距離、ものすごく近いじゃん。あと一歩足を踏み出したら抱きしめられそうなくらいの距離じゃん。抱きしめないけどね。男同士だし。つまり何が言いたいかというと、そこまで腹から声出す必要あった? ということなんですけども。


まあそれはおいといて。


また文庫本を読み始めて、次は5分くらい経った頃だったかなー。

お客さんが8人一気に入店してきたんですよ。血色とガタイの良い若者が8人。で、カウンター席しか空いてなくて、店員がそこに彼らを案内しようとしたんだけど、ちょうどそのカウンター席の真ん中らへんにぼくは座ってたんですよね。

ああ、これはぼくが端っこに寄った方がいいな、と思って席を立ったときですよ。


「申し訳ッございませんッ!!! ありがとうございますッ! ありがとうッございますッ!!!」


舞台俳優か。


さっきよりもさらに声でかいじゃん。どうなってんのその声帯。ビクッてなったよ。今確実にぼく、ビクッてなった。あと、お礼言いすぎだから。席を寄っただけだから。どう考えてもお礼の量と善行の量が一致してないから。というか、その声で店内中がこっちに注目しちゃってるし。いやほんと、勘弁してください。


みたいなことを思いながら、なるべく目立たないように体を小さくしつつ、ひたすらつけめんを待つぼく。こうなったら早く食べてサクッと出よう。うん。


「ハイ! つけめんお待ちィ!!!」


きた!


「大変お待たせしてェ! 本当に申し訳ありませんでしたァ!!! 先ほどはありがとうございましたァ!!!!!」


やーめーてーよー。


続きを読む

この記事の元ブログ: 店員が元気いっぱいのラーメン屋に行ったら、すごい勢いで謝られた話


最新の人気記事はコチラ
超能力者向け「絶対に失敗しない告白方法」
店員が元気いっぱいのラーメン屋に行ったら、すごい勢いで謝られた話
西野カナは、いつ頃「会える」のか?
坂本龍馬の選挙ポスターを考えてみた
フリー画像だけで「天空の城ラピュタ」
ジンバブエブックマークとは?
入社一年目の5月病を回避するためには「第三の場所」を作るといいらしい