朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第回目のテーマは「坂本龍馬」だ。

 福山雅治氏が主演した龍馬伝が最終回を迎えた。今年一年はこの龍馬伝の影響で日本全国が坂本龍馬一色になっていたといっても過言ではないだろう。あちらこちらで「我こそが龍馬縁の地」と名乗りを上げ、龍馬関連商品を大売り出ししていた。

 こうした商魂たくましい販売戦略を見ると日本は平和だと改めて感じる。根っからのお祭り好きな民族であることも関係しているのであろう。ハレに対して敏感な一族なのである。ともすれば、八百万信仰がこうした民族性を作っているのか。こうした民族性が八百万信仰を作り出したのか。タマゴが先か、ニワトリが先か。

 さて、本題。龍馬伝では坂本龍馬が題材とされていた。アニメや漫画、小説などにも度々登場する幕末の英雄"坂本龍馬"。果たして、どれだけの人がその人物や偉業をご存じなのであろうか。タイセイホウカン、サッチョウドウメイとは何であるのか。これらについてしばし語ろう。

 坂本龍馬の人間性。これについてであるが、歴史小説家として高名な司馬遼太郎氏の『竜馬がゆく』では『冷徹な実利主義の経済人』として描かれている。一方、『あずみ』などでその名を馳せる漫画家の小山ゆう氏の『お〜い!竜馬』では『人懐っこく器のひたすら大きな経済人』という風に描かれているという違いがある。

 『お〜い!竜馬』では原作者が武田鉄矢氏である。武田鉄矢氏といえば、今回の龍馬伝では、坂本龍馬の師匠である勝海舟を演じた俳優だ。そうした影響もあるのだろう。龍馬伝での人物像設定は『お〜い!竜馬』が採用されていたようである。

 また、『お〜い!竜馬』でも香川照之氏が演じた岩崎弥太郎はそれなりの人物として取り扱われている。龍馬伝では壮絶なツンデレキャラとなりつつ、その幕を引くことになった。三菱創始者である岩崎弥太郎の取り扱いはドラマの上でかなり難しかったとのことだ。

 話題を坂本龍馬に戻す。
 坂本龍馬が行ったことの代表的なことといえば、やはり薩長同盟である。日本史の教科書にも載るほどの偉業であることは言うまでもない。そんな薩長同盟の何が凄いのか。これは、当時の日本の感覚では藩というのは今の感覚でいう国であったと考えるべきだということだ。

 薩摩という国と長州という国は戦争状態にあったのだが、江戸幕府を倒すという名目のもと、坂本龍馬や中岡慎太郎の尽力の甲斐あって和解し同盟にまでこぎ着けたというのが薩長同盟である。つまり、現代でいえば北朝鮮と韓国が同盟を組むほどの偉業であると考えていただければ想像しやすいのではないだろうか。

 こうした薩長同盟を結ばせた坂本龍馬であるが、なんと討幕はしてはいけないという思想の持ち主だったのである。これはその後に行った大政奉還によって理解することが出来る。大政奉還とはすなわち戦争をすることなく江戸幕府が天皇に対して政権交代をするということである。坂本龍馬は無血革命を目指していたのだ。では、何故、坂本龍馬はそこまで無血革命を目指したのか。

 戦争が嫌いだったというのもあるかもしれない。坂本龍馬は人を斬ったことのない志士としてその名が上がるほどである。しかし、本意はそこにはない。それは当時の国際情勢を見れば一目瞭然である。つまり、欧米列強が日本を植民地にしようと蠢いていたことが無血革命を目指した第一の理由なのだ。

 内戦を起こし疲弊すれば日本は欧米列強の手によって植民地とされていただろう。それは他国の情勢を見れば解る。イギリスやフランスがこの内戦にて力を貸していたことは解っている。こうして、互いに力を貸すことで内戦を引き起こし、日本を我が物にしようという動きがあったということなのだ。

 それに気付いていた人びとが内戦を最小限に留まらせた。坂本龍馬の師匠に当たる勝海舟が行った江戸城無血開城なんていうのはその最たるものだ。こうした幕末期の人びとの活躍によって日本は植民地化をされることがなかったのだと言えるだろう。

 だがしかし、坂本龍馬はこれだけの偉業を達しながらも暗殺された。国にとって動いたのに殺されてしまった。それは何故なのか。一言でいってしまえば坂本龍馬の偉業を理解できている人間が明らかに少なかったからである。

 きちんと理解されていたならば、ちゃんとした護衛がついていただろう。また、そもそも命を狙われることもなかっただろう。しかし、坂本龍馬は殺された。日本は大いなる人物を激動期において失ったのである。

 この時期の江戸幕府と明治政府の動きは、まさに自民党と民主党の動きに似ている。頭が変わっただけなのだ。明治政府は江戸幕府を倒すことしか考えていなかった。民主党も自民党を倒すことしか考えていなかった。その先、どうするべきかは変わってから考えても大丈夫だろうとたかをくくっていたに違いない。

 現体制を倒すというのは手段であって目的ではない。それを勘違いしてはいけない。実際、明治政府は政策のひとつとして廃藩置県を行った。この廃藩置県は今までの権力者を追い出し、新しい権力者を置くというものであったとされている。実際には。藩に金を貸していた商家の人びとのその借金を棒引きにするということもされてしまっていたために、路頭に迷った商家の方も居たのだ。

 しかし、明治政府はそんな商家に対して一切保障も何もしなかった。何故ならば筆者の一族が呉服屋であり藩に金貸しを行っていたが借金を棒引きにされたために路頭に迷った経緯を持つからである。他にも、明治政府には赤報隊という例もある。

 民主党も同じだ。赤報隊のように都合の良いことばかり行って民衆を味方にしておいて、実際権力を握れば、まったくもってそれらを実行することはない。現代の政治事情と幕末の歴史背景はこうまでも似通っている。

 だからこそ、今回の龍馬伝は爆発的人気を誇ったといえるのかもしれない。大河ドラマが終わることによって、また坂本龍馬の知名度は時の人から歴史上の人物へと戻っていくことになるだろう。

 しかし、忘れないでいてほしい。この紙面では伝えきれなかったことも多々あるが。坂本龍馬こそ救世の志士であったということを知っておいていただきたい。坂本龍馬は永久に不滅なのである。いや、不滅であっていただきたいのである。

(ライター/元弥きと)


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第127回「市川海老蔵」

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