【斉藤アナスイの出版事情】雑誌の付録がいくとこまでいっている件

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・spring12月号(宝島社)「ナチュカワ小花柄ポーチ」
・non-no1月号(集英社)「MILKFED.キラキラポーチ」
・sweet12月号(宝島社)「キットソン トート&ポーチセット」
・steady.12月号(宝島社)「アニエスベーボヤージュ トート&携帯バッグハンガー」
・mina1月号(主婦の友社)「ISBIT手帳」
・CUTiE12月号(宝島社)「ダズリンフェルトバッグ」
・mini12月号(宝島社)「ヘッド・ポータープラス 持ち手付きマルチポーチ」
・ps12月号(小学館)「Ciaopanic×ps特製ふわもこ柄ソックス」
・SCawaii12月号(主婦の友社)「EGOIST BIGシュシュ」
・Ray1月号(主婦の友社)「Noelaお出かけジュエリーポーチ」


上記の羅列が何だかお分かりになるでしょうか?これらは全て、女性ファッション誌最新号(11月26日現在)とその付録。そう、女性ファッション誌業界は今、付録戦国時代に突入しています。ここにあげたのはまだ一部、他にも付録付きの雑誌は数多く存在します。最新号一通り買いそろえれば、一生分のポーチが手に入ってしまいそうですね。

数年前から出版不況と言われるこの世の中。特に雑誌は、広告収入も絡んでくるので大打撃を受けました。そんな中、救世主のように登場したのが、2001年の「雑誌付録の規制緩和」でした。それまでは、雑誌に付けられる付録の大きさなどが厳しく設定されていたのですが、それが大幅に緩和されたのです。要するに、今みたいに大きな付録を付けられるようになったと。

しかし、それでも当初はそれほどの効果はありませんでした。付録つけても思ったより売れないじゃんェ…どうすんのェ。しかしその制度が、2007年公正取引委員会の「ベタ付け景品の上限の緩和」で輝きます。それまで1000円未満の雑誌の付録にかけられるコストは、100円が限度。それが、一気に2倍の200円に緩和されたのです。2007年頃から一気に豪華付録が付くようになったのはこのため。そんな中で、例えば上記にあげたような、女性ファッション誌が有名ブランドとコラボした付録が大ヒット。売上アップに大きく貢献しました。特に宝島さんとかね。

もちろん付録というのは、ファッション雑誌だけの特権ではありません。ただ、他のジャンルでは「有名ブランドとコラボ」といった「惹き」になる付録が難しいのも事実。「付録をつければ売れるかも…でもどんな付録をつければいいんだろう…」。こうした編集者たちの苦悩の末、ファッション誌とはまた違った、様々な付録も世に誕生しています。

(c)BenesseCorporation 2009

たまごクラブ2010年12月号(ベネッセコーポレーション)
付録:「妊娠日数書き込みカレンダー」


例えば、育児雑誌の代表格『たまごクラブ』は、利便性で勝負。実際に使える付録を付けています。姉妹雑誌である『ひよこクラブ』(12月号)も、付録は「育児日記カレンダー」。一貫性がありますね。デザインも可愛く仕上げ、お母さんだけじゃなくお子様も喜びそうです。うひゃー、こんのヒヨコ、かっわいいなー!


(c)WORLD PHOTO PRESS Co.,Ltd.

モノ・マガジン2003-8-16/9-2合併号(ワールドフォトプレス)
付録:「王立科学博物館スターテイルズ スペシャルフィギュア」

※画像は「モノ・マガジン2010-12-2号」のもの

かなり前の話になってしまうのですが、2003年のモノ・マガジンには、「アポロ11号のフィギュア」が付録になりました。実はこれ、海洋堂が制作していた食玩「王立科学博物館スターテイルズ」シリーズとコラボしたスペシャルフィギュア。そのシリーズのシークレットとはまた別の、+1のコレクションです。このシリーズを集めていた人は、当然欲しいですよね。マニア心をうまく突いた付録です。

(c)KADOKAWA CONTENTS GATE Co.,Ltd.

Newtype2010年6月号(角川書店)
付録:エヴァンゲリオンオリジナルトランプ


アニメを柱とした情報誌「Newtype」。「エヴァンゲリオントランプ」は、その特性を活かした付録と言えるでしょう。エヴァンゲリオンは普段アニメとか観ない子でも、「あー!ちよ(超)好きー!」とか言う人気アニメですからね。付録目当てに購入したファンも少なくないのではないでしょうか。何にせよこのご時世、雑誌が売れてくれるのは大事なことです。


(c)2008 AKITA PUBLISHING CO.,LTD.

チャンピオンredいちご2008年7月号(秋田書店)
付録:スク水ホルダー


さぁ始まりました。愉快な時間です。トランプとスク水の間に、できればもう一個ぐらいクッションを挟みたかったのですが、申し訳ございません。さてこのスク水ホルダー、なんと携帯やipodに着せられます。いつもの携帯が一気に萌えアイテムに変身してしまうわけですね。いやぁ、携帯にスクール水着を着せる、という発想はなかったなぁ。僕だったらもっとシンプルに考えちゃうなぁ。そうですね、例えば…

(c)2010 PC Angel neo

PC Angel neo2010年11月号(青空出版)
付録:パンツ


と思ったらありました。パンティーです。やはりと言うべきか、一部の男性に大人気の縞パンです。いやー「履ける!被れる!眼鏡も拭ける!!」というキャッチも秀逸ですね。だって普通の眼鏡拭きは履けないですからね。でもいざこうやって付録になると、ちょっと買うのが恥ずかしかったりも…もうちょっと、こう、オブラートに包んだ付録はないのかな…。

(c)Ichijinsha Inc.

わぁい!vol.1(一迅社)
付録:ブルマ風のなにか


と思ったらやっぱりありました。やったー!ブルマ風のなにかだー!いや、ブルマじゃないですー。ブルマ風のなにかです変なこと言わないでくださいー。ちょっと厚手なので眼鏡は拭きにくいかもしれないですけど、できるだけダサいデザインにしたというこだわりの一品。でもこうやって見てみると、やっぱり男性誌のほうが業が深いんですかね。そりゃそうか。


(c)2000-2006 JUNE-NET.com

おもちゃピアス(ジュネット)
付録:快感電マ


全然そんなことありませんでした。こちらのBL雑誌、ついに大人のおもちゃを付録にしてしまいました。思い切ったなー。これに勝るインパクトを持つ付録は、ちょっと難しそうですね。それにしても日本…。


いや、すごい時代になって参りましたね。雑誌の付録、この先どこまでいくのでしょうか。そんなことを思っていた矢先、メディア制作を手掛ける組立通信(大阪市北区浪花町)という会社から、『ペンギンの飼い方』という本が発売。ペンギンを本気で飼いたいという人向けというこの本、なんと付録で「シシャモ」がついてくるそう(バラ売りも可。シシャモだけでも買える)。

僕も一応出版界に籍を置く人間として、負けてられません。なんとか頑張って、出版不況を乗り越えるぞー。

(画像は全てamazon.co.jpより)

(テキスト 斉藤アナスイ)

▼外部リンク

たまごクラブ 2010年 12月号 [雑誌]
mono (モノ) マガジン 2010年 12/2号 [雑誌]
Newtype (ニュータイプ) 2010年 06月号 [雑誌]
チャンピオン RED (レッド) いちご 2008年 07月号 [雑誌]
わぁい! vol.1
おもちゃピアス (ジュネットMOOK)
・組立通信


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