1853年にオランダに生まれた、ポスト印象派の代表的画家・ゴッホ。現在でこそ高い評価を得ていますが、生前に売れた絵は『赤い葡萄畑(La Vigne rouge)』の1枚だけだったといいます。生涯を通して不遇であった彼は、フランスの画家・ゴーギャンと共同生活を送りますが、絶交を経て精神を病み、1890年に銃で自殺してしまいました。

 そんなゴッホは、亡くなる一ヵ月あまり前に、妹のウィレミーナに宛て、次のような手紙を書いたそうです。

 「ぼくは100年後の人々にも、生きているのかの如く見える肖像画を描いてみたい」

 100年後を生きる人々の心にも届く作品を残したいというゴッホの望みは見事に叶えられ、没後120年を経た今もなお、私たちの心を揺さぶり続けています。現在、国立新美術館(東京・六本木)でゴッホ展が開催されていますが、幅広い世代の層で混雑しています。それも、ゴッホが歌川広重の浮世絵に影響を受けた作品を描いているなど、日本人と少なからず関係があるからなのかもしれません。

 そのような背景もあってか、河出書房新社の『大人の塗り絵 ゴッホ編』が売れています。同書には、ゴッホの代表作でもある「ひまわり」「画架の前の自画像」「アルルの寝室」などをはじめとした11作品が収録されています。原画手本とともに、色鉛筆とクレパスを使って油絵に近い雰囲気を出せる塗り方が紹介されているので、気軽に塗り絵が楽しめる上に、塗り絵部分の画用紙はミシン目から切りとることができるのが人気の秘密のようです。

 この「大人の塗り絵シリーズ」は、2005年に第1弾『大人の塗り絵 美しい花編』を発売して以来、これまでに全74タイトル発行部数320万部を突破するほどの人気シリーズで、介護の現場でも使用されるなど「脳の活性化」効果も注目されているそうです。

 実は、その河出書房新社が主催の「大人の塗り絵クラブ」は現在、「第5回大人の塗り絵コンテスト」の作品を募集しています。締め切りは12月1日と間もなく。ゴッホ没後120年という記念すべき今、ゴッホの塗り絵で彼の作品に親しんでみるのもいいのではないでしょうか。

 「大人の塗り絵コンテスト」への応募の詳細は「大人の塗り絵クラブ」のホームページをご確認ください。

 「大人の塗り絵クラブ」
 http://www.otonano-nurie.com/



『大人の塗り絵 ゴッホ編 』
 著者:
 出版社:河出書房新社
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