南北砲撃戦、北朝鮮側の被害…まさかゼロ?

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23日に発生した北朝鮮と韓国による砲撃戦で、韓国内では北朝鮮側の被害規模に関心が集まっている。

北朝鮮は同日午後2時34分ごろ、韓国の延坪(ヨンピョン)島へ砲撃し、韓国軍はこの13分後、「K-9」自走砲で北朝鮮側に反撃した。さらに韓国軍は午後3時6分〜15分まで2次攻撃、午後3時25分〜41まで3次攻撃を行い計80発を発射した。

韓国側の被害状況は連日テレビで報じられているものの、北朝鮮の被害状況は依然不明。そのため、韓国のネット上では「相当な被害を与えた」という意見と、「全く被害がなかった」という意見で大きく別れている。

韓国軍関係者は24日「北朝鮮の被害は確認できていない」としながらも、「韓国軍のK-9は1発で殺傷範囲が50メートルで、北朝鮮側が発射した砲撃弾の殺傷半径15メートルよりも遥かに大きな威力がある」と説明し、北朝鮮側に相当な被害を与えたとした。

しかし、韓国軍が無人航空機と偵察機などで北朝鮮側の被害状況を調査したが、負傷者を移送するための救急車や医療物資を輸送する動きは確認できていないことを明らかにしている。韓国の気象衛星「千里眼」が23日に捉えた朝鮮半島の映像にも、北朝鮮の砲撃を受けた延坪島(ヨンピョンド)上空に濃い“もや”がかかる一方、北朝鮮側の上空は晴れている。

このようなことから、韓国のインターネット上では韓国軍の「砲撃失敗」説が浮上した。「千里眼の写真を見ると、北朝鮮の海岸基地の上空はきれいだ」「北朝鮮側の被害規模は相当だと言うが、信じられない」「これが事実なら政府は責任をとるべきだ」「ほんと我が軍が何をしているんだ」「詐欺だ」「信じるには遠い、韓国…」「80発すべて海に落としたのか?」などといった反応を見せた。

韓国メディアの説明によると、北朝鮮側の被害が少ないのは、韓国軍が北朝鮮の海岸砲ではなく部隊の兵舎を標的にしたからだという。K-9自走砲は曲線を描きながら飛んで行く「曲射武器」なため、洞窟の奥にある海岸砲を攻撃するのは非常に困難。海岸砲を攻撃しても打撃が少ないと判断した韓国軍は、海岸砲を管理する周辺施設に狙いを定めたということだ。

しかし、韓国側は民間人を含む4人が犠牲になるという、甚大な被害を受けた。韓国軍の攻撃で北朝鮮に相当な被害を与えたとしても、具体的な被害状況が分からない限り、韓国国民の強い憤りは収まらない。


参照:「K-9」80余発どこに…相反する北カンリョン半島上空 - ニューデイリー
参照:軍、「北朝鮮側の被害規模まだ把握できない」 - 民衆の声

(文:林由美)

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