【斉藤淳一の洋ゲー日和 第1回】『ALIENS VS.PREDATOR』 映画の世界でひと暴れ〜プレデター? それともエイリアン?

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 グローバリゼーションが叫ばれる昨今、ゲームももちろん国際化の波の真っ只中! PS3、Xbox360などでは、毎月のように海外メーカーの魅力的なゲームが続々とリリースされています。しかし、海外産ゲーム──洋ゲーの、日本のゲーム情報媒体における扱いはなぜか極小! 海外のゲーム情報を知りたくても知ることができないというのが現状。ということで、洋ゲーハンター・斉藤淳一が、魅惑の洋ゲー世界をご紹介しちゃいます!

◆ようこそ、甘美な「洋ゲー」の世界へ......

 「洋ゲー」──海外ゲームと聞いて、それだけで「ちょっと......」と敬遠してしまうゲームファンって、意外と多いのではないでしょうか?

 ところが、最近は表現方法や字幕などを日本向けにローカライズ(調整)されたタイトルも増えてきているので、知らず知らずのうちに海外のゲームに触れる機会も多くなってきているのです。例えば、ギャングの無法ライフを思う存分満喫できる『GTA』シリーズやら、街を育てる『シムシティ』、人間を育てる『シムズ』に代表される『シム』シリーズなど......、タイトルを聞いたことありませんか?

 しかし、まだまだ日本でお目見えしていない未知の優良ゲームもたくさんあるのです。今回は英語が理解できなくても、「何とな〜く」で超楽しめるオススメ洋ゲーをご紹介します!

◆今日から君も「エイリアン」!

 日本ではアニメ原作のゲームが多く発売されていますが、映画原作のゲームが多いのが洋ゲーの特徴だったりします。「多い」というか、大概の有名映画はゲーム化されており、『スーパーマン』、『スパイダーマン』、『バットマン』、『アイアンマン』などのアメリカンヒーローは当然のごとく、『ゴーストバスターズ』、『ハリー・ポッター』みたいなアクションものから『アダムス・ファミリー』、『オズの魔法使い』みたいなファミリー向け作品まで、「どんなゲームになっとんねん!」とツッコミを入れたくなるほどラインナップが充実しています。

 その中から今回は、SFパニック映画でお馴染みの2大クリーチャー、プレデターとエイリアンが死闘を繰り広げる『ALIENS VS. PREDATOR』(発売:セガ)を紹介しちゃいます。

 本作は一人称視点でゲームを進めるファーストパーソン・シューティング(FPS)と呼ばれるシューティングゲーム。このゲームの何がすごいって、映画の主役的ポジションの海兵隊員を操作して、迫ってくるエイリアンやプレデターと戦うのみならず、襲ってくる側の宇宙生物も操作することができるのです。つまり、プレーヤーはエイリアンやプレデターとなって、人間に対して思う存分残虐ファイトを繰り広げることができてしまうからたまりません。

 例えば、プレデター。映画では、プレデターは人間をサーモグラフィーで感知し狩りを行いますが、ゲームでも同様に迷彩服を着込んでジャングルに溶け込んだ人間をサーモグラフィーで見つけ出して狩猟者(プレデター)気分を満喫しちゃえます。その他にも、光学迷彩(透明状態になる機能)や驚異的なジャンプを使用して海兵隊員の背後に迫ったり、網膜を認識してドアを開放するロックを解除するために、海兵隊員の頭を引きちぎって生首を持って歩きまわったりと、多彩なアクションで人間離れしたプレデターがリアルに再現されています。

 一方のエイリアンはと言うと、群れを成して人間を襲いかかれます。天井や壁を縦横無尽にはいつくばったり、常軌を逸したハイスピードで急接近したり、鋭いしっぽで人間を貫いたり、飛び出す口で頭からガリガリ噛み砕いたり......。相方のプレデターに負けず劣らずのトリッキーな人外アクションのオンパレード。

 しかし、こういったエイリアン&プレデターの爽快感と背徳感溢れるアクションを楽しめるのも、圧倒的に非力な海兵隊員の迫り来る恐怖があってこそ。海兵隊員は、クリーチャーどもに比べたら視界も狭く、頼れるのは敵が近づくと音が知らせてくれるセンサーとレーダーのみ。暗闇から一気に距離を縮めて迫ってくるエイリアンに私も何度恐怖し、そして無残に殺されてしまったことか。まるで映画本編でエイリアンに恐怖するクルーのように、絶望を味わえます。

 人間を襲う爽快感と逆に襲われる恐怖を同時に体感できる本作は、ゲーム単体としても、そして何より『ALIENS VS PREDATOR』の世界を思う存分味わえるという点で原作映画ファンにもうれしい、非常に完成度の高い「エンタテインメント作品」なのです。ちなみに本作は、日本を代表するゲームメーカーの一つ、セガから発売されたタイトルなのですが、なぜか日本国内では発売されていません。国内市場の傾向もあるのでしょうが、確かに頭をちぎってアイテムとして持ち歩いたり、人間をガリガリ食いまくるようなアレな描写は、「そんなの許さないザマス!」という良識的な方々に「コラ!」されちゃう恐れもなきにしもあらず。

 とは言え、せっかく18歳以上にしかプレーできないよう年齢区分をしているのだから、本作のようなゲームこそ大人のためのエンタテインメントとして遊ばれてもいいんじゃないかな、と思うのですがいかがでしょうか。

◆ハードと共にゲームも格段に進化!

 ちなみに1990年代にも『エイリアン VS. プレデター』という同名ゲームが複数の国内メーカーから発売されていましたが、単にプレデターを使用してエイリアンをボコスコ殴って先に進むタイプの横スクロールアクションゲームで、「別にエイリアンやプレデターじゃなくてもいいじゃん!」って突っ込みたくなる内容でした。しかし、Xbox360やPlayStation3のような超高性能ゲーム機の登場のおかげで、映画さながらのリアルな、臨場感たっぷりのゲームがプレーできる時代になりました。

 単に洋ゲーだからと言う理由でやらないなんて、もったいない! 言語の壁も、見やすい説明書やメニュー画面、そして超高画質なムービーのおかげで、何となく乗り越えることができます。また、従来の海外ゲームを扱うショップのみならず、最近はAmazonなどのネット通販を使うことで海外のゲームを手に入れることが比較的楽になっています。

 さあ、これを機会にLet's try!←英検4級レベル

・本日のゲーム
タイトル:『ALIENS VS. PREDATOR』
メーカー:セガ
発売日:2010/2/17
市場価格:3,000〜5,000円程

(C)SEGA. Aliens vs. Predator(TM) & (C) 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Technology (C)2009 Rebellion(R) Developments Ltd. SEGA and the SEGA logo are registered trade marks or trade marks of SEGA Corporation. All rights reserved. "PlayStation", "PLAYSTATION" and "PS" Family logo are registered trademarks of Sony Computer Entertainment Inc. Microsoft, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies and are used under license from Microsoft.
(文=斉藤淳一/構成=有田シュン)


●さいとう・じゅんいち
ゲームサークル『B.A.G』の主要メンバー。日本のゲームのみならず、海外のゲームやボードゲーム、カードゲームも幅広くプレー。また、男声コーラスグループ『ザ☆カインズ』のメンバーとして、水木一郎をはじめとする数多くのアニソンシンガーのバックコーラスを務めると共に、自身もアニメソングに限らず、数々の名曲をカヴァーし世に送り出している。



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