2011年3月大学卒業予定者の内定率が過去最低の水準であることが、厚生労働省と文部科学省がとりまとめた「2010年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)」で分かった。

 調査によると、大学の就職内定率は57.6%で前年同期を4.9ポイント下回り、1996年度の調査開始以来過去最低の水準となった。男女別にみると、男子は59.5%で前年同期を3.8ポイント下回り、女子は55.3%で前年同期を6.3ポイント下回っている。

 大学卒以外では、短期大学の就職内定率(女子学生のみ)が22.5%で、前年同期を6.5ポイント、高等専門学校(男子学生のみ)は93.8%で前年同期を0.9ポイント、専修学校(専門課程)は37.9%で前年同期を5.5ポイントといずれも下回っており、深刻な雇用情勢が続いている。
 
 先月、政府は、新卒学生を雇用するよう民間企業に要請したが、景気回復が進まない中で企業業績は依然として低迷しており、採用数を増やす企業は限定的となっている。景気対策を充実させない限り、本格的な雇用回復はありえないだろう。

 調査は、全国の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の中から、設置者・地域の別等を考慮して抽出した112校について実施している。内訳は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校で、対象人員は、6,250(大学、短期大学、高等専門学校併せて5,690人、専修学校560人となっている。

2011年の企業の新卒採用活動に遅れ
景気の横ばい状態が続き、新卒採用は拡大せず
留学生の採用予定、前年の2倍に

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