レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督が、フランス『フランス・フットボール』のロングインタビューで、キャリアの最後には再びプレミアリーグで指揮を執りたいと語った。

「ポルトでCLを制覇したことで、チェルシーへ行き、多くの経験を積むだけのステータスを手にした。イタリアでは非常に戦術的なサッカーと出会ったよ。とてもハードなコンペティションだ。これらの過去すべてがあって、私はレアル・マドリーを指揮することができた。レアルでのプレッシャーは非常に激しい。ここで幸せだが、社会的な観点や仕事環境という点では、プレミアリーグが私の“生息地”なんだよ」

また、同監督は古巣インテルについても、さまざまなコメントを残している。

「ポルト時代は若い選手たちのチームだった。インテルでは完全に逆だったね。チャンピオンズリーグ(CL)のトロフィーをもう勝ち取れないかもしれないベテランたちがいた。37歳の(ハビエル・サネッティ)や(マルコ・)マテラッツィ、34歳の(イバン・)コルドバ、38歳の(フランチェスコ・)トルド、あるいは(ワルテル・)サムエルらがその例だ。おそらく、彼らにとってはラストチャンスだった。私は、彼らがこの夢を達成したことを誇りに思っている」

「あるチームに就任すると、常に自分のプランに入っていない選手たちがいる。敬意を示すために、私はそれを面と向かって言うことを好んでいるんだ。それから考えを変えることもあるだろう。(ニコラス・)ブルディッソには、彼のことはカウントしていないと言った。彼は、そうじゃないことを証明すると答えたよ。そして実際にそうなった。今では、私が彼を評価しており、彼とまた働くことを望んでいることを、彼も知っている」

「サミュエル(・エトー)が世界最高の選手の一人であることは知っていた。私は(ディエゴ・)ミリートとエトーを攻撃陣に据え、スクデットを獲得するために4-4-2を採用することを考えた。CLでは4-3-3だ。エトーにはより攻撃的ではなく、守備的にサイドでプレーするよう求めた。彼は犠牲を払ってくれたよ。勝つことが目的であり、そのためにはチームがまず第一でなければならなかったからだ」

セリエAを制覇することについては、「最高のチームだったから、それ以外の可能性はなかった」と、当然だったと語ったモウリーニョ監督だが、CLについては別だったようだ。

「ヨーロッパでのインテルは、レアル・マドリーやバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーといったチームよりも優れてはいなかった。最初は勝利を目指さなければいけないと言っていたんだが、それから少しずつ、優勝するんだと言い始めて、実際にそうなったんだよ」

モウリーニョ監督は、インテルが過ごしたファンタスティックなシーズンが、MFヴェスレイ・スナイデルのバロンドールで締めくくられなければならないと考えている。

「賞というのは一年間を通じてのものとして贈られるべきだ。だから、(リオネル・)メッシや(クリスティアーノ・)ロナウドのことを考えるべきではない。彼らが世界最高の選手たちであることに変わりはないがね」