過去2試合の苦戦で、いかに進化が見られるか。リョートはランペイジ・ジャクソンとメインを戦う

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20日(金・現地時間)にミシガン州アーバンヒルズのザ・パレス・オブ・アーバンヒルズでUFC123「RAMPAGE vs MACHIDA」が行われる。

NBAの名門デトロイト・ピストンズの本拠地で、最大収容人員は2万4000人以上という巨大なアリーナで行われる同大会だが、世界選手権試合は用意されておらず、メインはランペイジ・ジャクソンとリョート・マチダのライトヘビー級の一戦だ。ライトヘビー級は王者マウリシオ・ショーグンが長期欠場中で、復帰は来年の春ごろと見られており、挑戦者もラシャド・エヴァンスが有力候補となっている。

そんななかで全11試合、PPVファイトが5試合、SPIKEカードが2試合、そしてプレリミナリー4試合のラインナップとなっているが、とりわけ惹きの強いカードはない。PPVカードに出場のジェラルド・ハリス、フィル・デイビス辺りもピンとこず、ローリー・マクドナルドが負傷でラインナップから消えた SPIKEのウェルター&ミドル級も、しかり。それでいてカロ・パリジャンやタイソン・グリフィンらが前座カードになる、この層の厚さが、ブームで終わらないUFCの勢いととることもできる。

メインのライトヘビー級対決は、王座転落から初戦となるリョートに注目。一時は神業のごとく、出入りの激しいカラテ・スタイルで連勝を続けたが、王座転落したショーグンとの連戦で、そのスタイルにも課題が残っていることが判明した。

本来、軸足という思想を持つべきでないカラテにあって、蹴り終りの着地の地点でローを受けると、リョートの持ち味というべき前後の動きを封じられた初戦。王座から転落した2戦目は、その修正をしてきたであろうと予想されたが、ショーグンの序盤から顔面へのパンチのラッシュで、またもすっかりとペースを乱されてしまった。

相手の動きに合わせて、川の流れのごとく動くはずのリョートが、いつの間にか自分の動きができない場合に臨機応変に対応できなくなっていた。果たして、ショーグンとの2試合を経て、リョートがどのように進化しているのか。

一方のランペイジは、カウンター+ラッシュ系のファイトで、ややスタミナに難があったが、敗れはしたものの5月のラシャド戦では、コンスタントに左ジャブからペースを握ろうという意識が見られた。

ラシャドのダブルレッグで削られ、その後はじり貧となったが、リョートがレスリング的なテイクダウンを仕掛けることは考えられないだけに、ランペイジの打撃の変化も確認できる一戦となるだろう。

ただし、ランペイジが勝利するには一発が必要。その以前の組み立てで、リョートの足を殺す術を、持たないのはネガティブな要素だ。振り回せど拳届かず――という展開にもなりかねない。

一方のリョートで怖いのは、初のKO負けがトラウマになっていないか。心が乱れると、動きも乱れるのが格闘技。接近戦を避ければ避けるほど、その理合を崩され、接近戦に持ち込まれることもあり、前後運動に加え、左右の運動が加わったリョートの姿を見てみたいものだ。
対戦カード&詳細はコチラ

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