生活必需品の値上げが始まる?

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 今年の夏、異常気象のため野菜や生鮮食品の値段が高騰したことは記憶に新しいでしょう。レタスが例年の4倍、サンマは例年の10倍という異常な価格は私たち消費者を悩ませました。

 では、今後もこうした物価の上昇は起こりえるのでしょうか。

 経済アナリスト・朝倉慶さんの最新著作『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社/刊)によれば、実はこの夏の価格高騰は、本格的に訪れる必需品の高騰の前兆であるそうです。

 そのキーワードの1つが、「資源」です。
 例えば尖閣諸島問題の際、中国が制裁としてレアアースの日本への輸出を制限しましたが、こうした「資源」は日本の製造業や農産業を支える重要なもの。それは同時に、新興国が農業・工業を発展させるために必要なものでもあります。

 日本の自動車製造は世界でもトップを争いますが、自動車はそもそも資源がないと作れません。日本にはこれまで足尾、別子、日立という3大銅山がありましたが、現在は全て廃坑になり、銅は輸入に頼るしかなくなりました。
 しかしそうした資源が新興国のインフラ整備などにより、高値でしか買えなくなると、必然的にそれが使われている製品の価格も高くなります。特にエコカーは1台当たり60〜70グラムの銅を使用するため、銅不足によって製造量や価格に影響が出てくるのも、容易に想像できるでしょう。

 それだけではありません。穀物も同じです。世界の気候の変化により、アルゼンチンやオーストラリアの穀倉地帯に雨が降らず、農業生産に大きな打撃を与えています。

 現在はこれからやってくる嵐の前の静けさの中にあるとも言えます。前述のようなことがやがては起こり、それは世界的な資本主義システムの崩壊につながると朝倉さんは主張します。
 ネガティブな話題ばかりが並びましたが、『2011年 本当の危機が始まる!』はその現実をこれでもかと突きつけてきます。そのときが来る前に、考えておかなければいけないことがあることを教えてくれる1冊です。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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