朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第125回目のテーマは「映画版ゲゲゲの女房」だ。

 とうとう明日11月20日に映画版『ゲゲゲの女房』が公開される。今年度、最も人気の出た朝ドラであり、「ゲゲゲの」は流行語大賞にもノミネートされている。"水木イズム"を連載していた筆者としては、これは外せない映画と言えるだろう。

 水木イズムに関しては日刊テラフォー内を検索していただければ、それを読むことが出来るはずだ。水木しげるロードに置かれている銅像の写真と共にそれに関する妖怪コラムや水木しげる大先生コラムを書かせていただいた。興味がある方はどうぞ。

 さて、本題に戻ろう。
 映画のエピソードとしては、ぎこちない新婚生活などを演じるとのことである。自伝エッセイから始まって映画となりドラマとなる。これは小説や漫画とは違い、現実にそこに登場した人物が居るというのがとても不思議な感覚だ。

 この感覚は、やはり同じく自伝エッセイからドラマへと発展した『菊次郎とさき』を想起する。タイトルを聞いただけでピンと来る方も居られるかもしれないが、あの世界の北野ことビートたけしの父と母の物語である。

 菊次郎役を演じたのは陣内孝則さん、さき役を演じたのは室井滋さん。ドラマは3シリーズあり、スペシャルドラマまであるが、その全ての役をこの二人がそれぞれ演じた。はっきり言って、ハマリ役である。

 ビートたけしの父、菊次郎は腕の良いペンキ職人だが飲んだくれ。普段は小心者の癖に酒を飲んだら気が大きくなって大暴れする男だ。だが、その腕はかなり認められていたらしく、ドラマの中で東京タワーにペンキを塗るという仕事を依頼されるエピソードがあるほどである。

 一方、ビートたけしの母、さきは教育熱心なママである。そして、よくよく怒る人であった。それは菊次郎が酒を飲んだら暴れ回るのだから、これに対抗出来るだけの力をもっていなければいけないということなのだろう。また、さきは色んなところで内職を見つけてくる達人であったとドラマで語られている。

 『ゲゲゲの女房』と『菊次郎とさき』は似ている。だが、大きな違いがある。それは『ゲゲゲの女房』では、その作品内で皆が気になる人物は水木しげる大先生、すなわち、女房の夫である。これに対して、『菊次郎とさき』のそうした人物はビートたけし、すなわち、夫婦の子どもであるという違いだ。

 即ち、『ゲゲゲの女房』における『菊次郎とさき』の立ち位置は水木しげる大先生の両親、すなわち、イカルとイトツがそれにあたるのだ。『ゲゲゲの女房』では、夫婦にスポットライトがあたっているために、それぞれの両親にもスポットライトが当たっている。

 だが、『菊次郎とさき』では家族にスポットライトが当たっているために、この二人の両親の話はそれほどスポットライトが当たるということはなかった。同居している祖母は別としてであるが。

 はてさて、明日より公開される『映画版ゲゲゲの女房』は、どのような仕上がりになっているのであろうか。テレビ版とはまた違った『ゲゲゲの女房』を楽しむことが出来るのであろうか。

 水木しげる大先生に心酔する人間としては期待感が膨らむばかりである。大成功していただきたいものだ。

(妖怪ライター/元弥きと)


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