文章の読解力をあげるために見るべきたった1つのポイント

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 「私が彼女を愛した理由は、彼女は美人だ」

 この文章が文法的にどうおかしいか、説明できますか?

 この文章の問題点は、主語と述語の関係がおかしいというところにあります。
 国語学者の大野晋教授によれば、日本語の基本的な型は、「AはBである」 か 「AはBする」 の2つしかないそうです。どんなに難解な文章でも、突き詰めるとこの2つに集約されるのです。

 主語とは「Aは」の部分。述語は「Bである」「Bする」の部分です。
 それを踏まえて例文をもう一度考えてみましょう。

 「私が彼女を愛した理由は、彼女は美人だ」

 この場合「述語」、Bに相当するのは「美人だ」です。この述語に対応した「主語」は、「彼女は」になります。しかし「私が彼女を愛した理由は」に対応する述語がないのです。

 つまり解答は、「理由」という主語に対し、その「『理由』とは何なのか」を示す述語「○○だ」がないということになります。日本語は主語を省略するということはありますが、述語を省略することはありえないのですね。

 『読解力の基本』(速越陽介/著、日本実業出版社/刊)は文章読解の基礎をユーモラスな例文と共に紹介しています。この基礎が理解できていると、どんなに長い文章でも、何が「主語」で何が「述語」かを把握できるので、きっちり内容を理解することができるのです。仕事の書類などでも、意図をきちんと理解できるでしょうし、逆に不明な部分をしっかり指摘できるというわけです。

 文章を読むのが速くなりたい人、読解力をつけたい人には助けになる一冊です。

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