品川でリヤカーを引きながら○○している青年を直撃レポート!
 まだ金木犀の香りが残る11月のはじめ、新刊ラジオのブックナビゲーター・矢島雅弘、スタッフの高原、そして私、新刊JP編集部の金井の3人は、品川駅港南口に降り立った。



 ここに“あること”をして話題になっている一人の青年がいるというので、さっそく駆けつけてみたのだ(写真撮影は金井)。


 収録をしつつ、広場でその青年を探していると・・・。




いたー!!!


 おそるおそる近づいていくと、向こうから「こんにちはー!」という挨拶をしてくれた。ありがとう。この方こそ、巷で噂の“リヤカーを引っ張りながら本を売っている”移動型書店「品川経済書店」店長・木村貴則さんなのだ(写真右)。



 リヤカーで世界を股にかける…いや、リヤカーで品川を駆け巡る「品川経済書店」の木村さんは、26歳という若さでビジネス書の目利きとしてウェブ上やビジネス書界隈で活躍中。麦わら帽子と関西弁が映えるナイスガイだ。

 さて、「品川経済書店」とはどのような書店なのだろうか。木村さんに聞いてみた。

「平たく言えば、移動式の本屋さんですね。とは言っても、移動の手段が自動車ではなくリヤカーなので、冊数はあまり置けないんですよ。だから、置く本は厳選していて、いわばセレクトショップ的な本屋です。書店員が選んだ本が並んでいる棚1列が丸ごと街に飛び出してきたというイメージです」

 リヤカーの荷台は本が平積みできるようになっており、20点から30点の本が置けるようになっている。ちなみに初期費用はリヤカーと目印となる幟くらいなのでそんなにかかってはいないとのこと。幟は自作だ。



 ベストセラーとなっている『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社/刊)や『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン/刊)などの定番書籍のほか、多様多種なビジネス書が荷台に並ぶが、その中で、ブックナビゲーター・矢島の目についたのが『マグロ船式会議ドリル』(こう書房/刊)だ。
 「これは良いチョイスですね!」と矢島が言うと、木村さんは「これは僕のイチオシなんです。すごく面白くて笑っちゃうんですけど、タメになりますよね」とその魅力を説明してくれた。

 店頭(?)に置く本は出版社と直取引で仕入れているそうで、「面白いじゃないかと言ってもらえて、このように本を売らせて頂いています。すごくありがたいですね」と木村さん。
 しかし、その一方でこうした直取引に対して風当たりの強さも感じているようだ。だからこそ、「どんどん面白いことをやって、ビジネス書を盛り上げていきたい」という熱意溢れるコメントを私たちに告げてくれたのかも知れない。



 取材中、1人の客が来店した。流暢な言葉でどのような書店なのか、そしてお勧めの本などを紹介する。普段からこのような形で接客していくのだとか。声をかけてもらえば必ず足を止めて、その場で本を見てもらう。

「一番売れ行きがいいのは人が集まる駅前ですけど、住宅街を歩いていても、ビジネス書なんか読むのかな、というおじいさんに興味を持って頂くこともありますね。そのときは(お客さまから)貴重なお話も聞かせて頂いています」

 木村さんの人柄のおかげもあるのだろう。お客とビジネス書について盛り上がっている姿を見ると、この品川経済書店、とてもお客に近い書店であると感じた。

 6月から始まったこの破天荒な移動式書店も4ヶ月以上が経過した。
 ラジオの出演やビジネス書ブロガーの会への参加、夏には『もしドラ』フェアを開催、11月12日にはリヤカーブックスから電子書籍をリリースするなど、活動の幅を広げる品川経済書店の木村店長。今後の彼の活躍に期待したい。

 また、今回の取材の様子を、新刊ラジオで音声にて配信している。ここには書ききれなかった、品川経済書店の裏側をブックナビゲーター矢島と木村さんの軽快なトークでお送りする。是非聞いてみて欲しい。新刊ラジオはこちらから!

▼品川経済書店の現在位置はツイッターで確認!
http://twitter.com/rearcarbooks

(新刊JP編集部/金井元貴)


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