バレーボール中継を見て、久々の興奮と感動を味わった人も多いのではないだろうか。

 14日まで行われた女子バレーボール世界選手権で、日本が32年ぶりにメダル(銅)を獲得する快挙を成し遂げた。前日の準決勝では世界ランク1位の王者・ブラジルを、あと一歩で破るところまで追い詰め、3位決定戦では世界ランク2位のアメリカにフルセットの激戦の末、勝利した。

 2008年北京オリンピックでブラジルは金、アメリカは銀メダルを獲得し日本は5位。両国との対戦では完敗を喫した。それだけ実力差があったのに、2年間で対等に戦えるまでになったのだ。

 バレーボールは国際大会が多い。今回の世界選手権(4年に1回)に、ワールドカップ(4年に1回、開催国は日本で固定)、グランドチャンピオンズカップ(4年に1回、開催国は日本で固定)、ワールドグランプリ(毎年開催)だ。そのため年がら年中「世界一決定戦」が行われているイメージがあって大会の重要度が今ひとつ判りにくくなっているが、このなかで最も歴史があるのが世界選手権だ。各大陸の予選を勝ち抜いた国が集まるという点でサッカーのFIFAワールドカップに該当する。その意味でも今回の銅メダルは価値がある。

 今回の躍進は北京五輪後に就任した眞鍋政義監督の手腕によって導かれたといえる。強豪国の高さとパワーに、まともに対抗していたら勝ち目はない。だから相手に本来のプレーをさせない戦い方をした。ビデオ解析とデータ分析を徹底して行って相手の弱点を探し、まず多彩なサーブで相手レシーブを乱す。そうしてできる限り強打を封じたうえで粘り強くボールを拾い、日本のお家芸である速攻を織り交ぜて、試合のペースを日本サイドに持ち込むという戦法だ。

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