■第10試合 ミドル級/5分3R
岡見勇信(日本)
Def.3R終了/判定
ネイト・マーコート(米国)

右へ回るマーコートがジャブを繰り出すと、いきなりテイクダウンを仕掛けた岡見は、マーコートのギロチンに対して首を引抜き、ガードポジションを取る。左の手首を掴んでパウンドを防ぐ岡見に対し、マーコートはハーフガードへ。起き上がろうとした岡見に、ギロチンを再度見せたマーコートだが、岡見はこれも防ぎ、この試合で初めてトップを奪う。

バタフライガードのマーコートがバランスを崩しにかかるが、岡見はハーフから細かいパウンドを落とす。マーコートのヒールホールドからのスクランブルで立ち上がった岡見はプレッシャーをかけて、テイクダウンを仕掛ける。得意の四つから小外掛けでテイクダウンを狙った岡見だったが、マーコートは金網を掴んで防ぐも、岡見は低い姿勢からのダブルでテイクダウンを奪いラウンドを終えた。

削り合いで試合を有利に進めたい岡見は、2Rに入ってもすぐにテイクダウンを狙う。立ち上がったマーコートに左を伸ばした岡見。マーコートのシングルレッグを苦もなく切った岡見は、組みついてマーコートをケージに押し込むと、ここでも小外掛けへ。だが、マーコートはニーを突き上げ、逆にテイクダウンを奪った。

背中をケージにつけた岡見は、立ち上がる機会をうかがう。立ち上がった岡見にヒザを見舞ってから距離を取ったマーコート。岡見はシングルレッグから腰をコントロールすると、再びシングルへ移行する。

ここで自ら距離を取った岡見は、左を伸ばし、さらに右を伸ばすが、クリーンヒットはしない。岡見のジャンピングニーにカウンターを合わせたマーコートだが、心なしかスピードに欠ける。テイクダウンを奪われた分、ラウンドを取られたかもしれないが、いずれにせよ岡見は3Rを攻めて確実なラウンドとしたい。

右ジャブを見せ、距離を詰める岡見。左は空振りに終わるが、マーコートのパンチも空を切る。続けて左を伸ばす岡見に、マーコートの右のカウンターが襲う。岡見はワンツーを見せ、さらに右から左を放つ。左をヒットさせた岡見は、残り2分40秒となり、右ジャブを当てていく。

マーコートのカウンターを警戒しつつ、パンチを出し続ける岡見。マーコートは鼻血を出している。しかし、残り90秒でテイクダウンを奪ったのはマーコートだった。すぐに立ち上がった岡見は、左を伸ばすが、届かない。最後の1分、左をヒットさせた岡見はパンチから組み合いとなり、このまま試合終了となる。

ジャッジ泣かせの非常に際どい勝負となったが、果たして裁定は――?

結果、29-28、30-27、29-28で岡見の勝利となり、試合後のインタビューでは、「ありがとうございます。ネイトは本当に強かった。本当に良い経験をさせてもらったので、次は世界戦がしたい。3Rのテイクダウンはダメージはないので、すぐに立ち上がって戦おうと思った。良い試合ができなくて、すいません。アンデウソンと戦って世界王者にないたい」と語り、これまでのキャリアで最も大切な試合、重要な勝利を振り返った。