インターネットの普及により、外に出なくても様々なものが手に入るようになりました。最近ではショッピングだけでなく、人付き合いまでツイッターやブログなどで済ませる人もいるようです。確かにこれらのツールは便利ですが、ネット上だけで人間関係を完結させてしまうことに抵抗感を持つ人もいるのではないでしょうか。

 日本で唯一の"ポスター貼り"を専門とする企業「ポスターハリス・カンパニー」の笹目浩之氏も、「直接人に会って打ち合わせをしたり雑談することなしに、どれほど物事を理解し、どれだけ自分に見合った情報を手にすることができるのか、とても心配」と語り、直接人に会うことの"良さ"を説いています。

 笹目氏の仕事は、自分の足で居酒屋やバーなどの人の集まる場所に出向き、許可をとってポスターを貼らせてもらうこと。そうやって様々な人と出会う中で、意外な人脈を作ることができたそうです。都内のあちこちで見かける演劇や映画のポスターのほとんどが彼の仕事だそうですが、「それらの仕事は全て人のつながりで得たもの」だとか。

 勿論、いいことばかりではありません。第一印象が外れることもあります。しかし、それもまた、「人に会う楽しみ」なのだといいます。特に若い人にありがちなのが、考えて頭でっかちになりすぎて何もしないこと。「若いうちは何も考えずにがむしゃらに動いてみる。そのくらいの思い切りが必要」(笹目氏)

 寺山修司の舞台に魅せられて、演劇のポスターを貼るようになったという笹目氏。その寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」ではないですが、歩きまわり人に会うことで初めて広がるネットワークも、確かにあるのではないでしょうか。



『ポスターを貼って生きてきた。』
 著者:笹目浩之
 出版社:パルコ
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