リーダーと部下、会話が噛み合わないのはどうして?

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 「違うんだよ、言いたいことはそうじゃないんだよ」
 「どうして、こう、伝わらないんだろう」


 こんなことを思ったことはありませんか?
 こうしたコミュニケーションによるギャップは、職場、家庭、友人関係などどんな場でも起きる可能性があります。それはどうしてなのか。ビジネスコンサルタントの細谷功さんは「一匹の象」を引き合いに出して、ギャップが起きるメカニズムを説明します。

 例えば、こんな会話があります。

A「半年で売上を2倍だって。みんな、今の仕事をこなすので精一杯なのに、どうして上はそんな決定を簡単に下すんだろう」
B「うん、ちゃんと現場を見ているのかな。大きいビジョンを掲げるのだけは上手いのに、そこで働く人は全然幸せになれていないしさ」


 ビジョン先行の経営者と実際の現場の乖離、よく聞く話ですよね。
 細谷さんは、このギャップは「やるべきこと」あるいは「やりたいこと」から考える人と、「できること」から考える人の違いから生まれると述べます。

 一般的に経営者は理想主義者であることが多く、一方で、現場で日々の仕事をこなす人は大抵(仕事に関しては)現実主義者です。もちろん、どちらが良い悪いというわけではなく、仕事も違うのだから乖離するのは当たり前の話です。

 でも、経営者にしても現場にしても、同じ「会社」というものを共有しているはずですよね。このギャップを埋めるは、その共有しているものの全体像をお互いが見る必要があります。
 つまり、「会社」を一頭の象と考えたとき、経営者(理想主義者)は象の顔だけを見ていて、現場の人たち(現実主義者)は象のお尻だけを見ている状態であり、お互いは、同じものを見ているのに、見ている場所が違うせいでギャップが生じるのです。

 話が噛み合わないときの多くは、このように見ているものが違うことが原因です。
 細谷功さんの著書『象の鼻としっぽ』(梧桐書院/刊)はこうしたコミュニケーションギャップのメカニズムを解き明かし、どのようにすれば円滑に意思疎通できるかを教えてくれる1冊です。

 人はみな、自分中心です。「あの人とは話が噛み合わない」と思ったときは、お互い何を見ているのかをまずは確認してから話をしてみてはいかがでしょう。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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