薬剤投与で老人が認知症に

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 物忘れが激しくなる認知症ですが、この病気でよくいわれるのが「高齢者は入院させるとボケる(認知症になる)」ということ。
 確かに病院で過ごすことによって物事を考える機会が失われて認知症になる、という意見にはつい納得したくなりますが、こういったケースは病院で処方される薬による一時的な認知障害によることも多いのだそうです。
 
 一例としてこういったケースがあります。
 急性心筋梗塞で入院し、退院してから記憶障害や食欲減退、幼児退行などの症状に悩まされた66歳の母。そんな母を見た娘が認知症なのではないかと心配し医師に相談したところ、その原因は入院中に処方され、退院後も服用していた薬だったのです。
 そして、その薬の服用をやめたところ、一カ月後にはほぼ完全に近い状態まで回復したそうです。


■「認知症」と「せん妄」
 上述の女性は認知症ではなく、「せん妄」という状態だったと考えられます。
 「せん妄」は認知障害であることは確かですが、ある原因によって起きる一時的な認知障害を指します。「認知症」がゆっくり進行し完治することはないのに対し、「せん妄」は原因を取り除けば症状が治まるのです。
 つまり、このケースに関していえば、“ある原因”が投与された薬剤の副作用だったというわけです。

 『認知症にさせられる!』(浜六郎/著、幻冬舎/刊)では、以上のような認知症にまつわる様々な誤解が、「せん妄」の原因となる具体的な薬品名などとともに解説されています。

 身内や知人に認知症の方がいるなら、本書を読んで本当に認知症なのかどうか確かめてみることをおすすめします。もしかすると、認知症ではなく投与された薬剤の副作用など、なんらかの原因で起こされた一時的な症状なのかも知れないのですから。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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