10月に入り、2012年の就職サイトがほぼ一斉にオープンし、就職セミナーも相次いで開催されるなど学生の就職活動が本格的にスタートした。企業業績は依然として低迷しており、引き続き、厳しい就職活動が続きそうだ。2012年3月卒業予定の学生と求人企業を対象に、就職サイトを運営するエン・ジャパンが実施した調査(『2012年度新卒採用 就職・採用活動アンケート』)からは、学生の「自分の強みを表現する方法がわからない」「志望と適性がマッチする仕事がわからない」といった悩みが聞こえてくる。

 同社の学生側調査では、10月の就職活動の内容は、「就職サイトからのエントリー」が41.0%で最多となり、平均エントリー社数は30.2社であった。
 学生の現在の悩みは、「自己分析」、「やりたい仕事がみつからない」が9月より大幅に増加した。具体的には、「自分の強みを表現する方法がわからない」、「志望と適性がマッチする仕事がわからない」といった悩みが挙げられている。

 一方、求人企業調査では、オープンセミナーを「前年同様に実施する」企業が33.1%、「前年実施しなかったが、今年度は実施する」企業が4.5%で、併せて37.6%の企業がオープンセミナーを実施する見込みだ。
 実施の理由は、「就職意欲の高い学生と早期に接触を持つため」、「学生に業界や企業の理解を促すため」、「参加者が内定に繋がっている実績があるため」等が挙がっている。

 採用担当者の悩みは、「母集団形成」が前年比1.4%増加、「選考」が前年比3.6%増加、「内定者フォロー」が前年比3.1%増加している。
 多数の学生が集まるものの、厳しい経営環境で厳選採用が進んだ結果、志望度が高い学生を集める方法や、学生の質を見極める方法に悩む採用担当者が多いようだ。

 「内定者フォロー」が増加した理由として、同社では「前年度の採用活動において、複数の内定が優秀な学生に集中したことから、学生の内定辞退が増加したため」と推測している。

 調査は、同社が運営する「[en]学生の就職情報2012」に登録するモニター学生と「[en]学生の就職情報パートナーズNEWS」登録企業に対し、10月8日〜 10月18日の期間、E-mailによるWEB投票画面の配信により実施した。有効回答数学生470人、求人企業486件の回答を得ている。

昨年以上の厳しさ 2011年3月卒業予定学生の就職内定率76.9%
2012年就職活動 企業の厳選採用が継続
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