アメリカの未来学者、アルビン・トフラーは著書『パワーシフト 21世紀へと変容する知識と富と暴力』のなかで、政治、経済を中心とする権力構造の全てが崩れつつあり、「個人」へと権力の移行が進行する21世紀の様子を描き出しました。21世紀には個人の意識はますます高まり、ITやインターネットの進化・普及にともなって、あらゆる産業が「非大量化」の波にさらされると説いたのです。

 ツイッターの登場と、爆発的な普及は、まさにトフラーの予言が具体化された現象にほかならないと、『BUZZ革命』の著者である井上理氏は言います。無数の「マイクロブログ」、無数のつぶやきによる集合体の中で、個人はチャンネルを集めるが如く、自由に自分なりのメディアを形作っていきます。

 だからこそ、大量生産の象徴であるマスメディアが、新しいメディアに介入し、新たなビジネスモデルを模索することは当然の成り行きなのでしょう。しかし、変化は激しく、ツイッターの次がすでに現れ始めています。

 ソフトバンクが約135億円を出資し、米グーグルも狙っているとされるソーシャルゲーム大手の「ジンガ」、コロプラのような位置情報サービスの「フォースクウェア」、設立2年で約320億円の売り上げがあると言われるクーポンサイトの「グルーポン」。米国ではこの3社がルーキーとして称揚され、ともに小売店や飲食店などのリアル店舗とユーザーをつなぐ架け橋としても期待が集まっているのです。



『BUZZ革命』
 著者:井上理
 出版社:文藝春秋
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