不況で“オンナの幸せ”が激変

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 20代で専業主婦に憧れる女性が最近増えているそうです。学生の中には就職活動ではなくお見合いをして卒業後すぐ結婚したい、という人も多く、これは就職氷河期の現在としては当然の流れかもしれません。しかし男性はどうかというと、理想の結婚相手の条件として、共働きを希望する人が増えています。男女の結婚観がすれ違ってきているのかもしれません。なぜ女性は専業主婦になりたいのでしょうか。
 
 『女性の幸福』(坂東眞理子/著 PHP新書/刊)では専業主婦が主流で働く女性が少数派だった時代から働き続けてきた著者の坂東さんが、仕事を通じた自己実現を提唱しています。

 「夫が成功するように自分が支えてあげたい」という願望は完全に過去の結婚の理想型です。内助の功をうけて成功する男性は少なくなってきていますし、離婚率は婚姻の3分の1に達してさらに増加傾向にあります。数少ない成功する男性は内助の功の妻と別れて、より魅力的な若い女性と再婚するケースも多いそうです。
 よい結婚相手を見つけられるかは運次第、そして運よく理想の相手と結婚できたとしても、その人と結婚生活を維持できる保証はありません。そうしたリスクの高い「結婚」に幻想を抱くのはとてもリスクが高い生き方だと言えます。
 一方、人は人を裏切りますが、仕事は人を裏切りません。努力した経験や身につけたスキルは自分にとって大きな糧となるはずです。理想の結婚相手を見つけるよりも、お互い仕事をもち、育児家事を協力して支え合う夫婦がこれからの理想型だと坂東さんは考えています。

 収入面を考えても、男性の稼ぎだけで生活するには厳しい時代。意思には関わらず、女性が働く機会は今度も増えていくのではないでしょうか。本書は「これから働いていく女性が、“働いていてよかった”と思えるような働き方をしてほしい」という願いが込められた一冊です。
(新刊JP編集部 川口絵里子)


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