日本の流行についてつづる米国のブログ「japansugoi」では、日本人女性が痩身にこだわる理由について考察している。

 筆者は、統計によると、米国の女性は太り気味の傾向にあり、日本の女性はやせ気味の傾向があると記している。特に20代の日本人女性は、スリムな体形への願望が多いと述べている。

 日本人女性が痩身にこだわる重要な理由として、ほかの女性から受ける批判的な視線による社会的な圧力を挙げている。またほかの理由として、日本人男性が小柄な女性を好むためだという。ファッショナブルな服がやせた女性をターゲットにデザインされていることも関係があると述べている。

 しかし筆者は、本当の理由は、鏡で自分自身の姿を映し、ほかの女性と比較し優越感を得ることにあると推察している。研究者らの統計では、都市部の女性の方が、郊外の女性よりかなりやせていることが分かったと説明している。

 日本政府の統計によると、1984年以降、20歳から59歳の女性のすべてが、細くなり、同様に肥満女性の確率が減少したが、一方で、あらゆる年齢の米国人女性の肥満率は、1980年以降でほぼ2倍になったと記している。

 しかし、やせることへの願望がさまざまなリスクを高めていることを指摘し、制限されたカロリー消費は、代謝を遅くすることを例に挙げ、カロリーを制限した女性が出産すると、赤ちゃんの出生後、体重が減少し、死に至るリスクが高いと述べている。

 また、日本人女性における重大な摂食障害率が、欧米より高いことが明らかになったと指摘している。米国をはじめとする各国で、日本人女性が素晴らしい、とてもスリムなイメージであるかのようにメディアで紹介されることを問題視している。公衆衛生の専門家は、この宣伝が日本人女性にやせることへの強迫観念をかきたてたと指摘している。(編集担当:田島波留・山口幸治)



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