UFCがWECを併合。MMA界ナンバーワン・プロモーションがより強固なものとなることが、正式発表された。

28日(木・現地時間)、東部標準時間の午前10時からダナ・ホワイトのメディア・カンファレンスコールが行われ、午後1時半にはオフィシャル・リリースで「UFCがフェザー級とバンタム級を増設する」と発信された。

つまりはWECフェザー級とバンタム級がUFCに組み込まれることを意味し、WECを中継していたVERSUSが引き続き、UFCのTV中継を行うことも正式発表されている。

「UFCは引き続き、グローバルに成長する。ファンに全ての階級を提供し、世界中のファイターに最も大きなステージで戦う機会が訪れることになり、このスポーツにとって大きな1日となった」とダナ。

これによりWEC世界フェザー級王者ジョセ・アルドは、UFC世界フェザー級チャンピオンに。WEC世界バンタム級王者ドミニク・クルーズはUFC世界バンタム級チャンピオンとなることが決定。加えて、12月6日に行われるWEC世界ライト級選手権試合=ベン・ヘンダーソン×アンソニー・ペティスの勝者が、UFC125で組まれているフランキー・エドガーとグレイ・メイナードの勝者に挑戦することも決まった。

つまりWECライト級王座は、消滅することになるが、この決定をネガティブに捉えるWECライト級ファイターはいないであろう。オフィシャル・リリースは、ダナの「我々はVERSUSとは素晴らしい関係を築いている。UFCファンは、2011年に無料放送をより多く楽しむことができるよう動いている」という言葉で締めくくられている。

なお、この報を受け、MMAPLANETではドミニク・クルーズに国際電話でコメントを求めたところ、以下のような言葉が寄せられた。

UFCとWECの一本化について、世界バンタム級王者ドミニク・クルーズのコメント

「まずWECの活動には、とても感謝していることを伝えたい。WECで戦うことができ、彼らが軽量級のファイターにステージを用意してくれたことで、UFCで戦うことができるようにった。この発表には本当にエキサイトしているよ。

UFCは誰もが知っているプロモーションだ。WECの試合を見なくても、UFCの試合を見ているファンは存在する。これから、軽量級のファイトはもっと注目されるだろう。あとは……、UFCという舞台で戦えることで、ファイトマネーが上がることを願っているよ(笑)。いずれにせよ、UFCチャンピオンになるなんて最高の気分だ」

WECは2001年7月30日にカリフォルニア州リムーアのタチパレス・ホテル&カジノで活動開始、西の登竜門といわれる人材育成プロモーションとして多くの有望な若手ファイターを育てた。

その後、東部進出やPPV中継も試み、2005年にはHDネットでライブ中継も実現。2006年10月の24回大会後、ズッファと売却の交渉を開始し、この年の12月にWECはズッファのセカンドブランドとなった。07年のWEC25よりズッファがプロモートし、8月のWEC29でVERSUSライブ中継がスタート。

09年3月のWEC39よりライトヘビー、ミドル、ウェルター級の3階級をUFCに移管し、ライト級以下の軽量級に特化したイベントを開催してきた。今年の4月にはついにPPVに進出、その際はWECというロゴの入ったMMAグローブは使用されず、番組内でWECという名称が呼ばれることもなく、メインイベントのWEC世界フェザー級選手権試合も、世界フェザー級チャンピオンシップとコールされた。

11月16日のラスベガス大会、12月6日のアリゾナ州グレンデール大会をもって、WECは8年半53回のイベント開催実績を残し、その歴史に幕を閉じる。