【新華網北京=白瑞雪】 「中国高性能コンピュータTOP100組織」は28日、国防科技大学が開発したスーパーコンピュータ「天河1号」2期システムの計算速度が世界最速になったと発表した。

 同組織が同日に発表した2010年度の中国高性能コンピュータ上位100ランキングで、毎秒4700兆回のピーク時性能と毎秒2507兆回で国内最速と認定された。

 1年前に開発された1期システムに比べると、ピーク時性能は2.89倍、持続性能は3.45倍に上がった。実効性能は世界最速スパコンとされる米国の「Taguar」の1.425倍となる。

 中国科学院ソフトウエア研究所の張雲泉研究員は、11月中旬に発表される世界ランキングで「天河1号」が世界最速になる見通しを示した。

 「天河1号」プロジェクト事務室の李楠主任によると、今回のバージョンアップは単純な規模拡大だけでなく、中核技術の面で大きく前進した。接続チップはすべて国防科技大が独自開発した製品に変えた。同チップは世界で用いられている商用チップの2倍の性能を持つという。CPUにも同大学が開発した「銀河飛騰1000」チップを初めて採用した。採用比率は7分の1。李主任は「すべて交換も可能だが、アプリソフトがこれに追い付かず、徐々に移行する必要がある」と説明した。また「CPU自身の性能をみると、世界最先端レベルとまだ隔たりがある。現在開発中の次世代CPUは世界トップを狙っている」と述べた。

 大規模集積回路チップ、ノード機、プリント基板、操作システム、コンパイルシステムなどコア技術も向上。システム構造、高性能ルーターに応じる高速度インターネット通信、高性能バーチャル計算域などの分野でも前進した。

 「天河1号」は計算速度が1000兆回を超える中国初のスパコン。中国の国家スーパーコンピューティング天津センターのホストコンピュータとして、天津市浜海新区で運用されており、石油調査、ハイエンド設備開発、バイオ医薬品、アニメ・マンガ制作、新エネルギー、新材料、工学設計、擬似分析、気象予報、遠隔データ処理、金融リスク分析などの分野に応用されている。

 天津センターは企業や科学研究機関と連携して、3つのサブセンターと5つの情報処理プラットホームを設置しており、20以上のユーザーに高性能計算サービスを提供している。李主任は「スパコンは中国の科学イノベーション能力を高め、戦略的新興産業の技術革新を促す。『中国製造』から『中国設計』へと移行する中で重要なインフラとなる」と述べた。

 中国は現在、「天河1号」と「曙光星雲」の2台の兆回級スパコンシステムを保有している。

(翻訳 金慧/編集翻訳 松尾亜美)



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