【読む新刊ラジオ】“自殺の原因はイジメ”の嘘

写真拡大

「殺人クイズ」「脅迫文作成」「セクハラサイコロ」と最近精神的に病んでいるとしか思えない教師の不祥事が相次いでいます。このようにモラルのない教師の事件は別として、「教育問題」に関する議論は、しばしば大きな間違いや歪みが発生する危険があります。

■「子どもの自殺原因の主な理由はいじめだ!」 はウソ?
 
 例えば近年頻繁に報じられる子供の自殺についての例を挙げます。警視庁が2007年にまとめた「中高生の自殺の原因・動機」のデータによると、2007年には高校生205人が自殺していますが、その理由でもっとも多いのは病気の63人。 そして進路、入試などの学業が48人、以下.親子関係、男女関係の問題などが続きいじめによる自殺は6人です。もちろん自殺自体は痛ましいことですし、軽視することはできません。
しかし、この統計を考えると、世間のイメージからは大きく離れているような気がしませんか?

ここに、「社会的に問題とされている“問題”」の本質があります。メディアが広く「問題だ」と取り上げたから、世間の人々も「問題だ」と認知したのです。

■凶悪事件は増えてるの?

 また、近年、凶悪な殺人事件や、悲惨な幼児虐待による死亡事件が目につきますが、「事件の量」が増えているわけではないのに、「報道の量」が増えてきているということが明らかにされています。

 「最近は、凶悪な事件が増えている」のではなく、正確には、「最近は、凶悪な事件のニュースをたくさん耳にする」なのです。「少年の凶悪犯罪が増えている かどうか」を検証したデータでも、実際は増えているとは言えず、ここ2、30年は横ばいで、1950〜60年代と比べるとむしろ減っているそうです。
 このように、情報を発信する側の思い込みやイメージで、歪んだり偏ったりした情報を元にして、教育問題を論じてしまうと大変なことになってしまいます。教育問題を適切に捉えるためには、私たちが普段触れている「教育問題」の歪みや偏りについて、より知って、考えていく必要があるのです。
 
 『教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却』(広田 照幸、伊藤 茂樹 /著 日本図書センター/刊)は、教育問題の“ホントのところ”を見極める視点や、どうすればより正確な情報を汲み取ることができるのか、といった内容が書かれています。教育に関心のあるすべての人に読んでいただきたい1冊です。
【新刊JP】では本書のダイジェスト番組を放送しています。
(新刊JP編集部)


【関連記事】 元記事はこちら
男の8割は“恋人以外ともセックスしたい”
報道されない中国人の本音
鬼嫁・北斗晶が子育て相談で一刀両断
ブログやユーチューブで人気者になるための3つの鉄則

【新刊JP注目コンテンツ】
あなたの恋愛、応援します!織田隼人特集!
彼と復縁したい貴女へ(新刊ラジオ 第720回)