事故に遭った7歳がニンテンドーDSで母救う、暗闇の中で画面の光を活用。

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今年7月、オーストラリアのある家族は、夜遅くに田舎道を車で走行中にカンガルーと衝突し、横転する事故を起こした。父親が3人兄弟の2人の弟を救出する一方で、7歳のお兄ちゃんは暗闇の中で様子がわからない母親を懸命に捜索。そこで彼はニンテンドーDSの光を利用することを思い付き、意識を失っていた母親を車から救出したという。

7歳のクリストファーくんはその日、両親、弟2人と共にメルボルン近くのドリーンから、北西にあるベンディゴという街に旅行へ向かっていた。家族5人での楽しい旅行となるはずだったが、道中の半ばを過ぎたあたりの田舎道で事故が起きてしまう。

走行中に突然、家族の車の前にカンガルーが出現。車は避けきれずにカンガルーと衝突し、横転しながら道路脇にある林の木に屋根部分から激突した。真っ暗で周囲の様子がよく分からない中で、父親は急いで5歳と6か月の子ども2人の所在を確認すると、2人のシートベルトを外して救出に全力を注いだ。一方、右腕にけがをしながらも幸い無事だった1番上のお兄ちゃんクリストファーくんは、声の聞こえない母親の姿を探し始める。

「最初は車の外に出たんだ」(豪地方紙ベンディゴ・アドバタイザーより)というクリストファーくん。しかし、田舎道ゆえに街灯や家の灯りなどもなく、暗闇の中で母親の状況確認に苦戦してしまう。そこで思い付いたのが、ニンテンドーDSの画面の光を使うという方法。彼は車の中からDSを探し出すと、その強烈な光を頼りに車の中を捜索、ようやく母親の所在を確認することができた。

母親は一時的に意識を失っていたが、必死にクリストファーくんが声を掛けると、意識を取り戻したそうだ。このとき彼は「家族はみんな大丈夫、ママは無事だよ、僕が今連れ出してあげるからね」(ヘラルド・サン紙より)と語りかけ、母親は「とても安心したし、驚いた」と息子の勇敢さに感動したという。

そしてこの行動を知った事故の救護隊員の推薦で、このほど彼はビクトリア州救急局が開催した「Ambulance Victoria Community Hero Awards」を受賞した。7歳でも立派に救助活動を行ったクリストファーくんに、母親は「息子がしたことがまだ信じられない。彼はまさにヒーローよ」と誇らしげ。以前は朝早くからDSをしたがる息子に口うるさく注意していたものの、この事故以降は息子の自由に任せるなど、今ではすっかり彼を信頼しているそうだ。