「こんなにがんばっているのに、どうして上手くいかないんだ!」と嘆いた経験、皆さんもあるのではないでしょうか? よく「努力は必ず報われる」という言葉を聞きますがそれは本当なのでしょうか。

 本書『飽きる力』の著者である河本英夫さんは「絶対に嘘。そのようなことがあったためしがない」と断言しています。「ここまでがんばってきたのだから、もう少しがんばり続ければ何とかなるかもしれない」という思いで、ひたすらがんばり続ける人に対しても「その状態は本人もきつく、周囲から見ても痛々しいほど」と指摘。ある種の「一生懸命病」と言えるそうです。

 では一体、出口の見えない迷路にさまよってしまった時、私たちはどうしたらいいのでしょうか。ここで、河本さんが勧めているのが「飽きること」。飽きることによって、進んでいく速度を少しでも遅らせ、さまざまなことを感じ取るための隙間を空けていくことが大切だと言います。

 例えば、アスリートが「こんな練習ばかりしていてもなぁ」と感じ、そこだけに力点を置いているとほかのところが見えなくなってしまうのではないかと感じ取ることが、「諦める」ではなく「飽きる」ということなんだとか。

 職場の仕事においても「飽きる」ことで、見えるものがあると言います。あえて「こんな仕事には飽きた」と自分自身につぶやいてみましょう。「こんな仕事辞めてやる」では、他人向けの自己主張になってしまうのでダメ。「こんな仕事には飽きた」と言うことで、何をどうしたらいいかという隙間が生まれ、そこからいくつかの選択肢が広がっていくのです。

 恋愛だって、好きな人を諦めなくてもいいんです。ただ、飽きてみることで、自分自身に余裕が生まれ、そんな時に相手から連絡が来るみたいなことってよくあることですよね。

 なかなか成果が出なくて悩んでいる人は、いっそのこと「一生懸命」をやめて、「飽きる」にシフトしてみてはいかがでしょうか。



『飽きる力』
 著者:河本 英夫
 出版社:日本放送出版協会
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