マレーシアで、中国製品・産品の評判を一段と下げる事態が発生した。「中国産」と表示され、消費者向けに販売されていた海苔(のり)が、「ビニール」だったという。

 スープなどに使う食材で、日本のように「紙状」に整形してはいない。外観は「乾燥わかめ」に似ている。水でもどして使うはずだが、もどるわけがない。黒色の薄いビニールだからだ。裁断して縮れさせるなど、手の込んだシロモノ。それだけの手間ひまをかけるなら、まともな商品を生産した方が、手っ取り早いと思えるほどだ。

 パッケージの袋には、しっかりとした文字で「中国産品」と表示されている。輸出業者の所在地は、広東省汕頭(スワトウ)市。

 マレーシアのニュースサイトやウェブサイトも、怒りを通りこして“あきれ顔”。「中国は、いかなるものも偽造する技術を獲得した。たとえそれが、海藻であっても」などと紹介した。(編集担当:如月隼人)



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