有名アートディレクターが語る「アイデアは生みだすものじゃない」

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 仕事をしていると、自分のアイデアを形にして人前で発表しなければならない場面があります。そんな時、周りの人がびっくりするようなアイデアを発表できたらカッコイイのですがなかなかそうはいきません。
 そうなると一部の才能ある特別な人だけが良質のアイデアを量産できる、と思いがちですが、それも間違った思い込みです。

 アートディレクターとして数多くの実績を持つ水野学さんは、著書『アイデアの接着剤』(朝日新聞出版/刊)のなかでこんなことを言っています。

 僕は一度たりとも「アイデアを生み出した」ことがありません。これから先も「アイデアを生む」なんてことはないと思っています。

 水野さんは自身の仕事について、アイデアを生み出すのではなく、世界中に無数に転がっているアイデアのかけらとかけらを拾い集めて、ぴったり合うものをくっつけることだとも述べています。

 では、その「アイデアの原石」を効率的に集めるにはどうすればいいのでしょうか?

■情報は「源流」を意識する。
 「アイデアの原石」とは情報に他なりません。つねに最先端の情報を持っておくことは何かを発想する時に重要です。水野さんは情報をインプットする際に「源流」を意識することを勧めています。
 
 どういうことかというと、例えば雑誌なら、情報の「源流」を取り上げる役割のものと、源流から発信された情報を広める役割のものがあります。
 
 つまり、パリコレそのものを特集した雑誌が前者、パリコレで発信された情報がある程度出回ったあとに「流行」として取り上げる雑誌が後者です。ちなみにこういった情報は雑誌にひととおり広まったあとに、テレビの情報番組でも紹介されるようになるそうです。       
 
 これらを意識すると、どのメディアで取り上げられているかによって、その情報の浸透度を測れることになり、情報収集の精度は高まるはずです。もちろんメディアだけが「アイデアの原石」ではありませんが、一つの大きな情報源とは言えそうです。

 『アイデアの接着剤』にはこの他にも、ヒット広告を生み出し続けてきた水野さんの発想術が数多く紹介されています。

 みんなが唸るような企画を提出してみたい、発想力をつけたいという人は一読してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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