自己中心の“中華思想”をいつまで貫けるか?世界規模で顕在化する中国リスクの行き着く先
足元で中国は、レアアースの輸出規制をわが国だけではなく欧米諸国にまで広げるなど、自国中心主義をさらに鮮明化している。そうした中国のスタンスは、時に世界経済の枠組みを歪める可能性が高い。“中国リスク”が一段と顕在化している。
中国がかつてのように存在感の小さな国であれば、自国中心主義が世界に与える影響は限定的だ。ところが今年、中国はわが国を抜いて世界第2位の経済大国になる。しかも、欧米など主要先進国が景気低迷に苦しむなか、高い経済成長を達成することが見込まれ、今や世界経済の重要な鍵を握る国になっている。
その中国が、世界の世論から批判を受けながら、厳しい為替管理によって自国通貨の過小評価を保っている。また、レアアースの輸出規制を拡大し、わが国をはじめ欧米諸国などの主要消費国へ脅威を与えている。
さらに、中国の自国中心主義は経済面に留まらない。軍事力、特に海軍戦力の増強を背景として、わが国やベトナムなどの近隣諸国と領土問題などのコンフリクト(衝突)を起こしている。
そうした中国の姿は、あたかもケンカの強い腕白坊主がクラスの中で傍若無人に振る舞う姿を彷彿とさせる。今後世界は、中国という国をいかに協調体制の中に組み入れていくか、大きな課題を持つことになる。
中国の事情に詳しい商社の中国担当などに聞くと、「中国は、自国中心主義にならざるを得ない事情がある」との指摘をよく耳にする。広い国土に13 億人の人口を抱え、しかも90%以上を占める漢族のほか、政府が認定する少数民族だけでも55種の民族が入り混じった社会。それが中国だ。
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