朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第113回目のテーマは「ジャワ島のハチ公」だ。

 ジャワ島のハチ公と呼ばれる騒動がインドネシアにて起こった。飼い主が病死したのだが、一週間に渡り2匹の飼い犬がその飼い主を守り続けたというのである。地元警察は催涙弾などを使用するが効果が出ず、最終的には犬たちを射殺したとのことだ。

 2009年にリチャードギア氏主演の「HACHI 約束の犬」が公開されていたことで、インドネシアでも忠犬ハチ公の存在は知られていた。今回の騒動に関して、動物愛護団体や地元住民、マスコミなどから批判の声が上がっているという。

 警察署長の発表によると「狂犬病の疑いもあり、やむを得ない処断であった」とのことだ。日本では考えられないことである。殺処分する以外にも何か方法は無かったのか。飼い主を守り通した忠犬たちの最後を考えると心が痛む。

 もし、日本でこのような騒動が起これば、警察が射殺に踏み切るなんてことは絶対にあり得ないだろう。発砲に関して日本はかなりシビアなのだ。そもそも、動物相手に発砲するなんて、と報道されてしまうことだろう。催涙弾でダメなら、麻酔銃。それでもダメなら餌に睡眠薬でも混ぜて食べさせるなどという措置がとられたはずだ。

 だがインドネシアの地元警察が一概に悪いとは言い難い。日本警察とは装備も違うだろう。発想も違う。そもそも、この飼い犬をその場凌ぎ的に助けたところで、飼い主を失った飼い犬二匹に行き場があるのかといえば疑問符である。

 犬一匹を助けたとしたら、その犬を引き取ってくれる人を探さねばならない。地元警察を非難している人びとも、いざ犬を引き取るとなれば渋る人間も出てくるのではないだろうか。犬を飼うということは、それだけコストのかかる話なわけである。

 もちろん、一寸の虫にも五分の魂。尊き命を簡単に奪ってしまうという行為は褒められるべきではない。なるべく生かし、なるべく次の良き主人を見つけ出すことが最善の道であったことは言うまでもないのだ。

 こうした問題は余裕の問題だとも言える。金銭的に余裕があれば、これらの犬を救うことも出来るのだ。しかし、それが無ければ、どんなに足掻いてもこの犬らを救うことは出来ないのである。また、この犬らを救ったところで、世界中に似たような案件はあるのではないだろうか。

 それら全てを取り扱うことはほぼ不可能だ。目の前にある命を粗末に扱っていいわけではないのだが、ひとつを助ければ、他も助けねばならないという状況が出来るかもしれない。便乗して何かを押しつけてくる方も居られるかもしれない。そうしたリスクも計算していたのではないだろうか。

 今回の事件に関しては捨てペットとはまた違った事情がある。だが、飼い主不在のペットというものほど不憫な存在はないだろう。今回のケースは飼い主が死亡している為にどうしようもないのであるが、願わくば、飼い主が生きている間はペットに対して真摯な態度をとっていただきたいものである。

 動物は物言わぬ存在なのだ。だからといって、こちら側の都合の良い言葉を押しつけてばかりではいけない。その声なき声を聴くことこそが肝要なのである。それが共存共生というものなのだ。


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