韓国の「キムチ危機」はますます深刻になり、隣国の中国にまでその影響が波及している。中国では白菜だけでなく、大根までもが“ぶんどられて”いる。一畝分(約100平方メートル)の大根の価格は2800元(約3万5000円)にまでなり、農家が種を蒔いたそばから予約で完売の状態だという。

新華網の報道によれば、中国にある“干し大根の里”と呼ばれる浙江省蕭山市では、大根が十数年来で最も激しい売れ行きを見せている。現地農家は、「市場でもほしい、加工場でもほしい、と蒔いたそばから予約が入った」と話し、今年種を蒔いた230畝の大根が収穫前にもかかわらず予約で完売しているという。

韓国は今年異常気象に見舞われ、野菜の生産量が30パーセント以上減少している。秋冬のキムチシーズンを向かえ、キムチの原料である白菜と大根の不足が著しく、価格は上昇。稀に見る「キムチ危機」の状態となっている。これまでに白菜が一個1万4000ウォン(約1010円)、大根が一本4560ウォン(約330円)と昨年同時期に比べると2.5倍の価格で、韓国でも史上最も高い価格を記録した。この事態に、韓国当局は緊急に中国から白菜を大量輸入し、一時的に関税の撤廃を行う対策を取っている。

韓国の野菜の値上がりは、中国の野菜供給と市場価格にも影響を及ぼしている。韓国は中国からの大量輸入である程度の落ち着きが見込めるが、それでは中国はどうか。浙江最大の干し大根生産業者、杭州銭江蔬菜食品公司の社長は「原材料価格が50パーセント以上値上がりしており商品価格も値上げせざるを得ない」とみている。韓国の「キムチ危機」の中国での影響は今後さらに広がると思われる。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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