■第10試合 ウェルター/5分3R
ジェイク・シールズ(米国)
Def.3R終了/判定
マーティン・カンプマン(デンマーク)

「ダン・ヘンダーソンに完勝」、「グラップラークエスト・チャンピオン」、「パンナム柔術王者」、「ストライクフォースだけでなく、エリートXCと他プロモーションを制覇し、UFCに辿りついた」と解説のジョー・ローガンが絶賛するジェイク・シールズが、遂にオクタゴンに登場。セコンドにはニック・ディアズ、ギルバート・メレンデスが就く。

前に出て左ミドル、パンチを見せて組みついたシールズは、すぐにシングルレッグでカンプマンからテイクダウンを奪う。ワキの下から胸をホールドするカンプマンから、サイドに回ったシールズは、ハーフの状態に落ち着き、首を固めていく。肩で喉を圧迫しながら、パスを狙うシールズはそのままマウントを奪取するも、ガードに戻したカンプマンは、即座に立ち上がる。

組みついて追いかけてきたシールズに、ヒザを蹴り上げるカンプマンだが、シールズは執拗にシングルレッグを狙う。腰を起こし、ヒザを再び見せたカンプマンが、ここで距離をとることに成功する。

左ミドル、左ジャブを伸ばすシールズ。さらにロー、ミドルを見せカンプマンのジャブに、左を合わせる。距離のあるところからテイクダウンを狙ったシールズをスプロールしたカンプマンは、慎重にパンチを見せる。残り10秒になり、再びシングルを潰されたシールズは、やや動きが固い、UFC最初の5分を終えた。

ワンツーを見せたカンプマンは、簡単には前にいかず距離をとりながら戦う。組みついたシールズだが、カンプマンのヒザがアゴ先を直撃し、両膝を付く。それでも組みついたままテイクダウンを狙うシールズは、カンプマンを持ち上げてパス狙いへ。カンプマンのギロチンを外し、サイドを奪ったシールズは、右足を跨いでマウントに行くが、カンプマンは腰を押して、後方に立ち上がる。

首相撲からヒザを見せるカンプマンに、後退するシールズは、組みつきながらヒザを受けてなお、テイクダウンを奪う。ハーフのカンプマンが足を抜いたと同時にマウントを奪うシールズだが、直後にカンプマンも足を一本戻していく。懸命に足を利かせるカンプマンから、再びマウントを奪ったシールズ。カンプマンも負けじと足を戻し、立ち上がることに成功する。

首相撲のカンプマンは、レフェリーが分けると左を伸ばしていく。ここで2Rが終了し、両者が肩で大きく息をつき、自陣に戻る。「とにかくテイクダウンすればいい」というメレンデスの指示を仰ぎ、最終ラウンドへ向かったシールズは、ロー&ミドルからシングルレッグへ。これを許さずスタンドをキープしたカンプマンは、ハイからジャブを見せる。

再びテイクダウンを狙ったシールズをスプロールし、立ち上がったシールズの後方からハイキックを見せたカンプマン。それでもシングルを狙うシールズだが、なんとここでバックを許し、パンチを受ける。執拗にシングルを狙い続けるシールズに、カンプマンはダースチョークからトップを奪う。

ハーフガードのシールズは、エルボーを受け、潜りスイープにアナコンダを合わされる。これを引き抜いたシールズはハーフからパウンドを落とし、パスへ。ハーフに戻させないまま、残り1分を迎える。

カンプマンのロールに合わせバックを取ったシールズは、自ら後方に尻もちをつき、四の字フック、バックグラブを完成させる。胸を合わせようと上体を起こし、距離を作るカンプマンを引き寄せ、パウンドを落としながら、シールズはUFC初戦を終えた。

かつて見せたことがないようなガス欠に陥ったシールズ。ポジションでは圧倒したが、苦戦したという印象はぬぐえない。一方、「ダメージはない」とアピールするカンプマン。果たしてジャッジの裁定は――。

まず1人目のジャッジは29-28でカンプマン、2人目は30-27でシールズ、そして3人目は29-28でシールズと、スプリットデシジョンでシールズがUFC初陣を飾った。とはいえ、この試合に勝てばGSPとジョシュ・コスチェック戦の勝者に挑戦という脚本は、リライトされる可能性も拭えない辛勝だった。