「ウェイン・ルーニーは少なくとも2015年までマンチェスター・ユナイテッドに残るため、5年間の新契約を結ぶことを受け入れました」

マンUは22日、移籍希望を表明していたFWルーニーと、契約延長で合意に至ったことを発表した。わずか2日前、公に退団希望を明らかにしたばかりのルーニーだが、12年までとなっていた契約を延長することになった。

ルーニーの移籍をめぐる状況は大騒動となりつつあった。英メディアの報道によると、21日夜には40人以上のマンUサポーターがルーニーの自宅を訪れたという。「(マンチェスター・)シティに行ったらお前は死ぬ」。顔を覆った男たちの目的は明らかだった。

サポーターたちはインターフォンを通じてルーニーとの話し合いを求めている。彼らは「オレたちはお前と面と向かって話したいんだ。どうして出ていきたいかを知りたいんだよ。何もしたりはしない」と繰り返していたという。

だが、ルーニーは警察とクラブのセキュリティーを呼び、10分後には8人の警官が現れ、逮捕すると脅かしてサポーターたちを解散させた。その後も6人の警官がルーニー宅の警備にあたったそうだ。

サポーターグループのリーダーは英『サン』に対し、「オレたちは答えが欲しいだけだ。ルーニーが言っていることを信じていないからだよ。クラブにはカネの問題がある。だが、それは4カ月前からだ。今になって何が変わったというんだ? 彼はプライベートでトラブルを起こした。それで国外へ行きたいんだろうと理解できる。だがオレたちは、オレたちに対して誠実に振る舞うに値するはずだ」と話している。

また、別のサポーターは「オレたちはルーニーを脅かしたかったわけじゃない。オレたちはサポーターであって、犯罪者じゃないんだ。だが、ルーニーには一つ言っておきたい。シティへ行くことは忘れた方がいいとな。これだけはやっちゃいけないことだ」と語った。

一方、クラブは野心を欠いているというルーニーの批判は、クラブ首脳陣はもちろん、パトリス・エヴラ、ダレン・フレッチャー、マイケル・キャリックらチームメートたちも快く思わなかったようだ。エヴラは『デイリー・エクスプレス』の中で、「選手がほかの選手たちを信頼していないなら、もうプレーすべきじゃないだろう。僕はチームメートのみんなを信頼しているし、僕らがたくさんのトロフィーを獲得できると思っている」と話している。

そして結局、ルーニー契約延長のニュースが届けられることとなった。『ミラー・スポーツ』を始めとする複数の新聞によれば、マンUのアレックス・ファーガソン監督はデイヴィッド・ジル代表取締役は、ルーニーの代理人と契約延長問題の解決に向けて3時間話し合っていたそうだ。クラブは以前から合意に至りたいとの希望を表していた。そして、それが実現したというわけである。