2011年3月に卒業予定の学生就職内定率が76.9%にとどまっていることなどが、就職情報会社のディスコ(東京都文京区、夏井丈俊社長)が、10月1日〜11日の期間、大学生(現大学4年生、修士2年生)モニター2000人を対象に(回答数923人)インターネットで実施した就職活動状況調査から分かった。

 多くの企業で内定式が行われた10月1日現在、2011年3月卒業予定の学生就職内定率は76.9%にとどまり、前年の77.0%をさらに下回る厳しさとなっている。

 一方で、雇用需要がある従業員300人未満の中小企業への選考応募経験を聞いたところ、「受けた」学生は52.1%と約半数にとどまり、依然として需給ミスマッチがあることも明らかになった。

 中小企業への応募理由で最も多かったのは、「やりたい仕事に就ける」(46.4%)、次いで「企業として独自の強みがある」(40.1%)、「会社の雰囲気がよい」(39.5%)となっている。

 受けていない理由は、「安定性に欠ける」(47.1%)、「知名度が低い」(46.2%)が半数近くに上っている。

 第2の就職氷河期ともいわれる就職活動の状況だが、学生の安定・大手企業志向が強まり、内定率低下の一因となっている。

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