12日のEURO12予選、イタリア対セルビアの一戦は、セルビアのウルトラスの暴動により途中中止となった。UEFAのスポーツ検事は規律委員会に対し、イタリアの3−0での勝利と、セルビアに対する3試合のホームゲーム無観客開催を求めた。さらに、同様の事件が起きた場合、セルビアの2年間に渡る大会からの排除と、イタリアに2試合のホームゲーム無観客開催も要求されている。

一方、暴動を起こしたイバン・ボグダノフはマフィアから金銭を受け取ったことを否定した。セルビア『Politika』はマフィアのボスが60人ほどのフーリガンに20万ユーロ(約2300万円)を払ったと報じているが、ボグダノフは弁護士を通じてセルビア『Vecernje Novosti』で次のように話している。

「ジェノヴァのスタジアムでやったことについて、オレは誰からも金をもらっていない。オレはマフィアも麻薬取引業者も知らない。言われているように20万ユーロをもらっていたとしたら、バスでイタリアまで移動したり、1つ星のホテルで寝たりはしなかっただろう。オレはレッドスターのサポーターであり、誰の人形でもない。自分がやったことの理由はすでに説明したし、謝罪した。国際的なスキャンダルを起こそうとか、自分がマフィアや犯罪組織と関係あると言われるなんて、まったく思ってもいなかった」

また、ボグダノフはイタリアでの裁判と、周囲が自分のことを忘れるように望んでいると語った。

「イタリアではセルビアよりもずっと刑が軽いだろう。オレは正しい裁判に期待したい。ベオグラードでは期待できないことだ。それに正直、ここの刑務所の方がずっと快適だからな」

「オレはこんな風になりたいとは思っていない。できるだけ早くオレのことを忘れ、新聞がもうオレのことを書かなくなることを願っている。今のオレに言えるのは、友人たちや、何よりも母に会いたいということだ。彼女が問題なく、オレのことを心配していないように願っている」